見出し画像

学力の経済学⑧「勉強しなさい」は効果があるか?じゃあ、どうしたらいいの?

「勉強しなさい」はエネルギーの無駄使いです。この記事でどうすれば良いかを知ることができます。
学力の経済学シリーズでは「学力の経済学」の本をもとに僕の経験も交えながらお伝えします。著者は中室牧子氏。教育経済学者。中室氏の本を書いた目的は、「知っておかないともったいないこと」を伝えたいです。知っていると知らないとでは大きな差が出ると僕も読んで思いましたので、紹介します。

この記事を音声化したものです。内容を少し広げながら収録しました ↓

from:ありのまま@9

「勉強しなさい」は効果があるか?

って聞かれたら、おそらく、、、

効果ないのはなんとなく感じているけど、、、

科学的根拠はあるの?

って言われるとよくわかんない。

それでは結論

「勉強しなさい」はエネルギーの無駄遣い

つまり、効果はない。

テレビやゲームをやめさせても勉強させるのには

効果がない。

「勉強しなさい」って言ってもエネルギーの無駄遣い

って言われたら、

「じゃあ、どうすればいいの 怒」

ってキレちゃうよね。

もう少しご辛抱を!

どうすれば、より効果があるかをこれから示していきますね。

小学校低学年の子どもを持つ親が家庭で

どのように学習に関わっているかを研究したものです。

4つの項目

①勉強をしたか確認している
②勉強を横について見ている
③勉強する時間を決めて守らせてる
④勉強するように言っている

この項目を各2点満点で合計点を出すと、

母親の平均が「5.89」

父親の平均が「2.69」

でした。

僕もそんな感じだ〜

もしくは2.69以下だ〜

さてこの4つにも効果に違いが出ることが分かったのです。

その1

お手軽なものに効果はない

まず、④の「勉強するように言う」のはあまり効果がありません。

なんと、母親が娘に対して「勉強するように言う」のは

むしろ逆効果!!

効果が低い上に、逆効果はエネルギーの無駄であり、

ギスギスするのでやめた方がいいですね。

その2

逆に、②の「勉強を見ている」または、

③の「勉強する時間を守らせている」という

親が自分の時間を犠牲にせざるを得ないような手間がかかるかかわりというのは、かなり効果が高いことが明らかになりました。

その3

そしてなんと、男の子なのか、女の子なのかで

父親と母親のどちらが関わるのが良いかがあります。

同性同士が効果が高いのです!

オーマイゴット!!

我が家は息子二人!

なんてことだ。

つまり僕が、、、

その4

特に苦手教科の克服には同性同士の方が有効である

ということも分かっています。

ここまでくると「お先真っ暗」な僕ですが、

朗報です。

その5

横について勉強を見たり、勉強する時間を決めて守らせたりすることは親ではなく、祖父母や兄弟、親戚でも親とほとんど変わらない効果を上げることができる

のです!!

ナイス〜

全てを親が抱え込む必要はないということです。

困った時は、学校や塾、家庭教師の先生なども含む

身近な人に頼って良いということです。

人には得意不得意があり、それぞれに合ったものを

あった形で行っていけばいいと思います。

働き方を変えて、時間を作る

というのも1つ。

他のところに預けて任せる

のも1つ。

ご家庭がみんなハッピーになるようにできればいいですね。

僕は学校の勉強を家で教えることはほとんどない。

勉強の仕方(テスト勉強が主)を教えることはある。

でも、勉強って学校の勉強だけではないよね。

仕事をしたからも勉強ってたくさん必要。

できれば、遊びながら学べるのがいい。

なんていったって「楽しい」もん。

こないだ紹介した百人一首もいいね。

アイスやお菓子を買いに行く時も遊びながら勉強できるよ。

①値段を指定する(100円くらいとか)

※低学年ならここまででもいいかな。頭で計算しないといけないよね。

②小銭を全部渡し、「できるだけ小銭を減らして」と要求する。

これは難しい。

何回も失敗する。

でも楽しい。

そして、アイスが食べられる!!

僕が食べたいだけね。

子供が映画を観た後。

「どんな話だった?」って聞く。

要約する力。

でもね、長〜く話す我が子。

その時は「主人公は誰?」って聞く。

ここで主人公の定義を教える。

人によって意見が違うこともあるけど、

ここではうちはこうしている。

「物語の最初と最後で気持ちや考え、行動が一番大きく変わった人や動物、もの」

となる。

「ドラえもん」の主人公は?

もちろん「ドラえもん」

ではなく「のびたくん」。

これだけでもなんだか討論になりそうだよね、楽しい!

さて、主人公が確定したら、

「主人公は最初と最後でどう変わったの?」

『のび太くんは最初○○だったけど、最後は□□になった。』

それで最後に「〜話」とつける。

これでおおよその要約完成。

20字くらいにまとまる。

映画は

「この映画は見ている人に何を伝えたかったと思う?10文字くらいで」

って遊べるね。

別に上手じゃなくてもいい。

映画は受け取った側のものだから、それぞれでいいと思う。

でも兄弟で見え方が違うから、新たな視点ができることはあるよね。

「あ〜そういうことか〜」

って我が家でも聞かれるセリフだよ!

学ぶって楽しいな〜

って思ってもらえたら、自分で学ぶようになるよね。

ぜひ、楽しみながらやって見てね!


いいなと思ったら応援しよう!

東恩納巧 #教員生活22年 #子育て
もし気に入ってくださったら、サポートをお願いします。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。