新人公務員のジレンマ:労働組合に入るべきか否か、それが問題だ
45才公務員クエスト失敗おじさんの「ありのこ」です。
私は2023年に潰瘍性大腸炎という病気(=難病)のため国家公務員を当てもなく退職。
〇〇省勤務ではなく出先機関に20年以上勤務していた事務系公務員でした。
月日が過ぎ去るのは早いもの。
あと1か月くらいで令和6年度(2024年度)がはじまります。
ということは4月になると多くの新人公務員さまが誕生します。
公務員の世界には「組合」なるものが存在します。
組合=労働組合。
公務員の世界では「共済組合」もあるのですが、なぜか公務員の世界では「組合」と言うと「労働組合」を指すことが多いようです。
ちなみに「共済組合」とは民間企業の社会保険(健康保険+年金)だととりあえず思っておいてください。
共済組合(≒社会保険)なので強制加入。
労働者(公務員)に選択権がありません。
よって共済組合についてなにも考えることはありません。
何も考えることなく、給料からお金(一般的に言う社会保険料)が差っ引かれていきます。
そして労働組合も加入すると給料からお金が差っ引かれます。
(組合費と呼ばれます)
そう、労働組合は「加入すると」給料からお金が差っ引かれます。
逆に言えば「加入しなければ」給料からお金が差っ引かれることがありません。
労働組合への加入は任意・・・のはずです。
なのですが・・・公務員の場合は加入するかどうか悩んでしまう場合があります。
もしも「労働組合に加入しよう」と思っているのであれば問題はありません。
「どーぞ、加入してください」で終わりです。
悩んでしまうのは「労働組合に入りたくない」場合です。
特に新人公務員さまや若手公務員の皆さんはお給料が高くありません。
そんな中からお金を差し引かれるのはイヤでしょう。
(いくらお金が差し引かれるかはその労働組合によって異なります)
とは言え、新人公務員のみなさまは「最初のうちは労働組合に入っておくのが無難かな」と思います。
「無難」と書いたのは「労働組合に入っていない場合、どのくらいデメリットがあるのかわからない」からです。
デメリットの大きさはその組織によってバラバラです。
労働組合の影響力が大きい組織もあれば、労働組合の影響力がほとんどない組織もあります。
「役所だから」労働組合の影響力がどこでも同じではありません。
私は国の出先機関に勤務していた国家公務員でしたが「国の出先機関だから」同じでもありません。
出先機関ごとによって労働組合の影響力がほんとうに違います。
労働組合の影響力がほとんどない組織では労働組合に入らなくてもなにも問題はありません。
ところが労働組合の影響力が大きい組織だと困ってしまいます。
労働組合に入らないと不利益を被ってしまう危険性があります。
新人公務員さまは「自分の組織では労働組合の影響が大きいのか小さいのか」わかりません。
だから「最初のうちは労働組合に入っておくのが無難」だと思います。
労働組合に入らなかったために大きなデメリットが出てきては困りますから。
逆に言えば「労働組合に入らなくても大きなデメリットがない」のであれば入る必要はありません。
もっと言えば「労働組合に入らなくても大きなデメリットがないことが分かれば労働組合から抜けて良い」わけです。
たとえば「労働組合に入ってない若手職員がたくさんいるし、入ってなくても何も問題がない」という<<確かな>>情報を得たのなら最初から入らなくてよいと思います。
ただし新人さまが<<確かな>>情報を得るのは難しいと思います。
よって「労働組合に入らなくても大丈夫だ」という確信がなければとりあえず労働組合に入っておいた方が無難だと思います。
しばらく労働組合に加入しておいて様子見。
「他の職員たちはみんな労働組合に入っているのだろうか?」などの情報を少しずつ入手。
時間が経って信頼できる上司や先輩ができたらさりげなく「(労働)組合って入らないとダメなんですかね?」などと聞いてみましょう。
時間をかけて情報収集。
その結果「労働組合に入らなくても大きなデメリットはない!」と分かれば労働組合を抜ければよいと思います。
え?時間をかけずにいきなり上司や先輩に聞いてはダメなのかって?
うーん、それはバクチですねぇ。
聞いた上司・先輩が「労働組合が大好きな人」である可能性がありますから。
たまにいますからね、思想的に左で労働組合が大好きな人が。
新人がいきなり上司や先輩を敵に回すのはマズいでしょうから、個人的にはお勧めしません。
先輩や上司が「労働組合が特段好きではなさそうだ」と判断してから聞いた方が良いと思います。
「新人公務員が労働組合に入るか?入らないか?」の結論
あくまで私の個人的な意見です。
他の(元)公務員さんたちの意見も参考にしてください。
このnote記事の反響が大きければ「公務員が労働組合に入らなかった場合の大きな不利益とはなにか?」とか「私の職場では公務員の労働組合ってどうだったのか?」などを記事にします。
このnote記事の反響が大きければ「公務員労働組合 第2弾」の記事を書きます。
だからこのnote記事に「いいね」などしていただけるとありがたいです。
さらに・・・
私は潰瘍性大腸炎という難病のため公務員を退職に追い込まれました。
現在は無職・無収入です。
皆さまの応援があると非常に助かります。