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京都散歩33:その神猿は後進に仕事を託す大切さを教えてくれた「赤山禅院」

お立ち寄りいただきましてありがとうございます。

今回の京都散歩は、気になっていた「赤山禅院」に伺います。
近くに修学院離宮がありますが、当日に思い立っての訪問なので、当然事前予約もしていないので、そちらは空があればいいな程度で向かいます。



【2024年11月10日】

よいお天気です。
目指す赤山禅院には、東山からだと修学院までバスで行くこともできるのですが、何せ人気の観光地を巡る5番のバスなので、乗れるかどうかも微妙。
行きは出町柳を経由して修学院駅まで電車で移動します。

本日もご飯を食べていない。。

買うか悩んだパン屋さん

修学院と言えば「とうひち」のラーメンなのですが、淡い期待と裏腹にやはり大行列。
目の前のちゃんぽんの「王府」も満席。
諦めて向かいます。。。

白河通から修学院離宮道を進みます。

時間あれば。

目の前の山がきっとそう。(向かって左の方角が比叡山ですね~)

距離あるけど、以前の一乗寺散歩も同様なので気にせずに。

ひたすら歩くと、正面が修学院離宮、左が赤山禅院への分かれ道。

こちらにも外国人観光客がちらほら。
どうやって知るのだろうか。。

赤山禅院

鳥居が見えてきました。

まだ先です。

山門くぐります。

参道は紅葉の隠れた名所。

到着しました。

平安時代888年に、円仁の遺命によって創建された、天台宗総本山延暦寺の塔頭のひとつです。

赤山禅院のおかれた場所は、京都の東北の鬼門(表鬼門)にあたり、方除けの神として信仰を集めています。
拝殿の上には鬼門を護る猿の像があります。
また、都七福神詣りの福禄寿が祀られています。

今回で4か所目

【学習メモ】
宗派:天台宗
ご本尊:赤山明神
メモ:
・天台宗随一の荒行、千日回峰行の「赤山苦行」の寺
・千日回峰行を満行した大阿闍梨により「ぜんそく封じ・へちま加持」「珠数供養」「泰山府君祭」をはじめとする加持・祈祷が行われる寺
・七福神めぐりの発祥とされる都七福神のひとつ、福禄寿の寺
・「五十(ごと)払い」の風習の始まりとなった、商売繁盛の寺

京都・観光文化検定試験 公式テキストブック/公式HP

拝殿

表鬼門を守護するしるしとして、拝殿の屋根には鬼門除けの猿が置かれ、皇城(京都御所)を守護しています。
猿(申)は、鬼門とは反対の方角である西南西を指すことから、邪気を払う力があるとされます。金網の中にいるのは、かって夜になると暴れだし、いたずらを繰り返したため閉じこめたのだと言われています。

御幣とかぐら鈴を持っています

京都御所の東北の角にある猿ヶ辻も鬼門封じがありますが、同様に閉じ込められていますね。
猿が辻の角だけが、鬼門封じのため凹んだ形になっています。
この方向の先には京都御所を護る日吉大社へと続いています。

「手水」にも猿

境内を回ります。
想像していたよりも広い境内です。

本殿

そろそろ紅葉です

本尊の赤山大明神が、皇城表鬼門の鎮守として祀られてています。
天台宗のお寺でもあるのですが、鳥居や拝殿があるなど神仏習合が色濃く残っています。

地蔵堂

赤山大明神は地蔵菩薩の化身であるとされているため、地蔵菩薩を祀るお堂があるそうです。

弁財天

「出世弁財天」だそう。
お参りして順序通りに。

気持ちよい

福禄寿殿

都七福神の一神、福禄寿神が祀られています。
隣で御朱印も。

鳥居があるのでそちらに。
やはりお寺というよりも神社の色が濃いです。

相生社

縁結びの神として知られます。男女の縁だけではなく、出会う2つの事の間に相生(そうじょう)効果がもたらされ、良い結果が出ることを願う神がまつられています。安倍晴明の印として有名な五芒星は「相剋(木火土金水の5要素がお互いを打ち消し合ってしまう様)」を表していますが、それと対となる「相生(木火土金水の5要素がお互いを活かし、循環する様)」を表しています。

公式HP

坂を下ります。

雲母不動堂

比叡山延暦寺と赤山禅院を結ぶ雲母坂(きららざか)に あった雲母寺(うんもじ)の本堂と本尊・不動明王が移されたものです。(雲母寺は、平安時代に、千日回峰行の創始者・相応和尚が開いた寺院でしたが、明治に入って廃寺となりました)不動明王像は、伝教大師最澄の作とも伝えられます。現在も不動堂では、伝統に則り、大阿闇梨が護摩供を行います。

公式HP

こちらは中に入って参拝できるということで中でご参拝。

消防車?

御瀧堂

写真では分かりづらいですが、目の前が瀧になっていました。

こちらで境内一周しました。

猿小屋

さて、この鬼門封じの猿ですが二代目の様です。
境内に入る少し目立たない場所に「猿小屋」があり、そこに先代が静かに暮らしていました。
あぶなく素通りするところだった。

先代さん

そちらの説明文。

拝殿の屋根より都の鬼門を見守っておりました神猿は猿小屋に鎮座し後身に作法を伝授する為に本殿に向き合っております。

あぁ、そうか。。。
なんとなく呼ばれた気がします。
仕事での後輩とのかかわり方に最近あれこれと考えていたことを、この神猿さんは知っていたのですね。。。
単に仕事を任せるのではなく、正面から向き合うことが大切だと。。

来て良かった。
なにか腑に落ちました。
ありがとうございます。

二代目さん、頑張ってくださいね!


修学院離宮

時刻は14:00を過ぎているので当然当日券はないとは思いますが、まだ訪れたことがないので、雰囲気だけ見に行きました。。

入口はにはスタッフさんが。
予約していなてと入れないことは知っていますと伝えて入口だけ撮影。
中を巡るのにどの程度時間がかかるかお尋ねしたら90分くらいだそうです。
もう紅葉は始まっているとのこと。
これから見頃ですね。

こちらは改めてということにして駅に戻ります。

鷺森神社

白川通まで戻ると鷺森神社まで5分とあったので行ってみることに。
お腹はすいたけど。。

鳥居まではすぐでしたが、まだ先がある。。

八重垣


御祭神のスサノオノミコトが八岐大蛇を退治して櫛稲田比売を助け、妻に迎えるために新しい家を建てたときに詠まれた、日本最古の和歌にちなんで「八重垣」と名づけられた石です。

"八雲立つ出雲八重垣妻籠に八重垣つくるその八重垣を"

聞いたことありますね~

本殿

創建は二千余年。
平安時代初期に比叡山赤山付近に鎮座され、応仁の乱の戦火の後に、今の修学院離宮の場所に遷されました。
五水尾上皇の離宮造営の際に、現在地にて鎮座されたということです。

御参拝

かなり歩いた。
今度こそ駅に。。

さすがに空腹なので近所の「魁力屋 本店」に。
何故か定期的に食べたくなる背徳のラーメン。
唐揚げとご飯小のセットで。

うますぎる
マヨやばい

空腹だと余計に頼んでしまう(;^_^A

今回はこちらで終了です。
帰りは目の前のバスに乗って四条に出ます。

それではまた。

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Arie
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