小宮春平

鳥取県を中心に、福岡県などでも環境保全活動に勤しんでいます。 お仕事、御相談の連絡は …

小宮春平

鳥取県を中心に、福岡県などでも環境保全活動に勤しんでいます。 お仕事、御相談の連絡は ariake538@gmail.com まで。 鳥取県地域教育推進局/福岡県生物多様性アドバイザー/福岡県RDB貝類分科委員/やながわ有明海水族館 初代館長/八頭町地域おこし協力隊/環境保全/

マガジン

  • アフリカ大湿原でメシを食う!

    2016年と2019年、ケニアよエチオピアにまたがるトゥルカナ湖とオモ川河口域に滞在しながら、魚を捕って、魚を食う生活。古代魚が住む水辺、古くから変わらぬアフリカ大湿原の漁労民の食文化の体験記!

最近の記事

小宮春平(湿地帯を作る人)の保全活動

今回の記事は、最近フォロワーの方がとても増えてきましたし、振り返りや自己紹介も兼ねて現在どのようなことに取り組んでいるかの共有をしようと思い、記しました。 自己紹介小宮春平、1998年3月生まれの25歳です。 最近は専ら湿地帯保全ばかりをやってますが、元々は怪魚や珍種を狙って国内外あちこち旅していました。メコン川でGiant Salmon Carp を探して惨敗したり、アフリカで古代魚探し旅をしたり、絶滅した生き物を追いかけたり。その内に有明海の特異性に惹かれ、本格的に保全

    • マルバオモダカから考える管理放棄問題と生物多様性保全

      管理放棄が生物多様性劣化に繋がる人の手が入らなくなった里山が荒廃してしまう、という話は聞いたことありませんか? 人が管理していたことで維持されてきた里山の生態系が、里山の利活用がなくなってしまった事で失われてしまうという話です。 それは里山に限らず、水田の耕作放棄、ため池の放置なども同様で、中山間地域での生物多様性の劣化には人の管理放棄が大きな要因になっています。 例えばこの池のように耕作放棄と共に池の管理も行われなくなると、池の周りや堤の木が育ち、オーバーハングとなって池

      • 里山と蝶の勉強会 放牧地の草原生態系

        9月末、鳥取県に長野県から 信州のじつ さんと syakuga(バタフライオジサン) さんが来てくださいました!  彼らは信州大学の学生や有志の若者たちと長野県でミヤマシジミの保全活動に取り組んでいます。 じつ君と私は2017年頃からの仲。 「本気で環境保全に取り組もうぜ!」ということで企画した“環境保全学生連帯会議”で出会い、そこから5年、別々の場所でそれぞれ保全活動を進めてきました。 そして今回、数年ぶりに協働することになりました! さて、今回の話の発端になった

        • 福岡フィールド研修を通しての一考察

          はじめに高校生だった2014年の頃に環境問題に関心をもって、そこから8年間、様々な形で環境保全活動に携わってきました。そして24歳になった今、大学生や高校生とともに、環境保全に取り組んでいます。 2014年の頃から国内外の色々な場所に行ったり、多くの先輩方のお世話になったりした経験が今の活動に繋がっています。 そして大人の側にたった今、後輩たちに様々な自然環境や保全の試みなどを見せる側になったのだと思います。 ということで、今年は後輩たちと滋賀県の琵琶湖周辺や福井県の中池

        小宮春平(湿地帯を作る人)の保全活動

        マガジン

        • アフリカ大湿原でメシを食う!
          10本
          ¥1,000

        記事

          目の前で絶滅する時、何が出来るかの一考察

          “絶滅”は身近な存在になった現在は第6の大量絶滅の時代に突入しているんだそうです。今の人間が引き起こしている大量絶滅は、数億年前の生物種全体の90-95%が絶滅した史上最悪の大量絶滅イベント、ペルム紀のP-T境界の時の6倍のスピードで絶滅が進んでいるのだとか。 実感がわかない規模の話ですが、それだけ多くの生き物が絶滅に瀕している、もしくは絶滅していっているということでしょう。 最近日本で絶滅したものと言えば、ヒナモロコという淡水魚がいますね。都道府県や市町村レベルだともっと

          目の前で絶滅する時、何が出来るかの一考察

          ビオトープと再生田

          皆様お久しぶりです。 梅雨が消し飛んだかと思えば、7月に入って線状降水帯が多発する今年はいかがお過ごしでしょうか。私は水不足に頭を抱えながらそれなりに楽しくやっています。 前回の記事を書いたのがもう4月22日。あのタイミングではまだまだ「これから始めるぞ!」という感じでしたが、そこから3ヶ月。自分でも驚く程に物事は進んできました。 これも協力してくださった皆様のおかげです! 不定期更新の環境保全についての一考察。この3ヶ月の動きについて1度振り返り、考察してみます。

          ビオトープと再生田

          環境保全についての一考察とその実践

          皆さんお久しぶりです。 二月半ばから怒涛の勢いで時間が過ぎて、気がつけば四月も後半。note更新もすっかり空いてしまいました。 しかしながら、この2ヶ月は有意義な時間になりました。環境保全についての考え方にしても、その実践にしても、かなり形になってきたように思います。 今回はそんな話を記していきます。例に漏れず、大分長編になると思いますが、御付き合い願います。 はじめになぜ生物多様性を保全することが大切なのか。その重要性は鳥取県の生物多様性地域戦略の中にも明記されていま

          環境保全についての一考察とその実践

          アフリカ大湿原でメシを食う(ポリプテルス編)

          アフリカの話は全て関連していますが、今回は他編から独立した話となります。多少被るところもありますのでご了承ください。 そもそも何故アフリカに行ったのかというと、実はポリプテルスという魚が見たかったからである。 ポリプテルスも例に漏れず、古代魚の一種。 硬い鱗と、多くの鰭を持つ不思議な魚。実物を見てみたい方はぜひ、近くのペットショップに行っていただきたい。そこには数百円~と比較的安価な値段で、養殖された様々な種のポリプテルスが売られている。 ただ、私としてはこの不思議な

          ¥300〜

          アフリカ大湿原でメシを食う(ポリプテルス編)

          ¥300〜

          アフリカ大湿原でメシを食う(クレメチ編)

          クレメチ。 この大湿原で私が出会った魚たちの中で、最も驚かされた魚である。もうルックスからして訳が分からない。

          ¥100〜

          アフリカ大湿原でメシを食う(クレメチ編)

          ¥100〜

          アフリカ大湿原でメシを食う(ハイギョ編)

          大湿原には恐れられている生き物が2種類いる。 ひとつはワニ。もちろんだがワニは人を食う。クロコル(クロコダイルが訛ったもの)と叫んで、両腕を使って口を閉じる仕草をして、村の子どもたちもしばしば警告してくれる。 とはいいつつも、魚を探しに本湖や大湿原にざばざば入っていっていく。 危ないという割に水辺に近ずき過ぎじゃない?とも思うけれど、これも彼らなりに危険なところと安全なところがあるらしい。 「この湿地にはワニがいるから近付くな」とか「村から離れたら、湖の岸沿いを歩いてはいけ

          ¥200〜

          アフリカ大湿原でメシを食う(ハイギョ編)

          ¥200〜

          アフリカ大湿原でメシを食う(ナマズ編)

          世界の淡水にはナマズが多い。

          ¥200〜

          アフリカ大湿原でメシを食う(ナマズ編)

          ¥200〜

          アフリカ大湿原にてメシを食う(魚編)

          アフリカ大湿原で飯を食うと題打っているが、そもそもの目的は魚を見に来たのだ。そのために日本から釣竿や投網、延縄や刺し網などなど、色々かついでやってきた。 というわけで、いよいよ魚について語っていきたい。

          ¥100〜

          アフリカ大湿原にてメシを食う(魚編)

          ¥100〜

          アフリカ大湿原にてメシを食う(副菜編)

          オモ川河口の大湿原。 巨大なアシ原が広がっている。本湖沿いは濁ったカフェオレ色の水面が広がる。対して湿原内は、濁っていることには変わりないが紅茶色の透明感のあるワンドが多々ある。 そこにはスイレンの仲間が多数浮いている。 そしてこのスイレン、食べられる。

          ¥100〜

          アフリカ大湿原にてメシを食う(副菜編)

          ¥100〜

          アフリカ大湿原にてメシを食う はじめに

          以前、私はアフリカに行ったことがある。場所はトゥルカナ湖を中心とした東アフリカ。大体ケニアとエチオピアだ。一度目は17~18歳にかけて、高校卒業したての若輩者がケニア側から放浪した。 2度目は当時お世話になっていた先輩とエチオピア側からオモ川に沿って南下した。 この地域の殆どは乾燥した砂漠か半砂漠地帯。砂ばかりの大地に、低木がぽつぽつと生えている。 たまにラクダやヤギの群れと自動小銃を携えた遊牧民に会うくらいで、ほとんど人がいない。 北から流れ込むオモ川流域の周辺だけがア

          ¥1,000

          アフリカ大湿原にてメシを食う はじめに

          アフリカ大湿原でメシを食う(主食編)

          エチオピアの主食はインジェラという、ピザの生生地みたいなものだ。 しっとり柔らかい質感で、しかも発酵させているために酸っぱい。その酸味が淡く食べやすいものもあれば、腐ってない?っていうくらい酸っぱいものもたまにある。 このインジェラをベースに、肉や魚を合わせて食べるという感じだ。 扱いは殆ど日本の白飯と変わらない。 中にはこういうちょっと変わったものもある。なぜ刺した。 ちなみに、インジェラの原料になるイェフ(ネットで調べるとテフと表記されていた)は一面の草原で作っ

          ¥100〜

          アフリカ大湿原でメシを食う(主食編)

          ¥100〜

          アフリカ大湿原で飯を食う 辺境の飲み水事情

          水というのは、生きていく上で欠かせないものだ。食事なら1日我慢することはそこまで難しくないし、嗜好品ならなおさらだ。ただ水だけは、どんなに頑張っても飲まないということが出来ない。 では、辺境でなんかうっすら濁ってる水が出てきた場合どうするのか。 その答えは飲まない方がいい、だ。 生水には寄生虫ほか、様々な危ない何かが含まれている。なので煮沸してそういった寄生虫などの病原体を殺してから飲んだ方が良い。 ここでわざわざ水を飲んで下手に下痢にでもなってしまえば旅は台無しだ。

          ¥100〜

          アフリカ大湿原で飯を食う 辺境の飲み水事情

          ¥100〜