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Arim(ありむ)
2021年9月9日 00:26
祈りの気持ちが言葉にならない場所でいつも 鐘を鳴らしているあまりにも深く長く続く鐘の音があちらこちらに響いている寝ていても起きていてもお茶を口にしたり外を歩いても見るものすべて歩く足元すべての内側に息を継ぐように心に祈りの鐘を鳴らしている #Arimの詩 #詩 #現代詩
2021年8月11日 01:06
コンクリートの上に不時着する蝉夏の到来を教えてくれた透明な羽は擦り会わせる役目を終えて風の音を聴きながら自分の体をレースを纏うように覆っていた大きな黒い瞳は何年も生きてきた土の中を思い出している日の光をブランコのように揺らす緑の葉影で自分の羽も 光の振動となっていのちの夢を鳴らしていた光の波は、蝉の黄金色の思い出を見守りに来ていた雨をよけて 雲の門を開き手のなか
2021年7月9日 22:56
降り続く雨側溝の溢れる黄色き水の跳ね上がりは生きている生きている、と時を鳴らしていく青々と湛える山上の湖水空を写す鏡のような水面は吹き続ける風に白い波を描き続け生きろ生きろと木々の根や鳥の羽や人の心へ祈りの言の葉を響かせていた #Arimの詩 #詩 #現代詩
2021年7月7日 22:30
昼なお暗き森に風が静かに吹きわたる暗闇で 葉の吐息1つ1つが 私たちへの 光玉を作っている生きるとは善であれ、と #Arimの詩 #詩 #現代詩
2021年5月28日 00:27
雨の素足が降り立った地面に明日は小さな緑の靴下が編み上げられてあるらし鳥たちの伝言板 #Arimの詩 #イマジズムの詩 #詩 #現代詩
2021年5月28日 00:26
雨の着地音に聞き入る自由の女神たちがひとつひとつ手にする楽器を鳴り響かせていく雨のオーケストラ #Arimの詩 #イマジズムの詩 #詩 #現代詩
2021年5月18日 02:19
小さな小さな花に教えられて小さな小さな幸せを見つけていく部屋を歩くときにも外へ出るときにも風がそよぎ鳥の声が辺りを包んで緑の草の合間に虫が動き回っていて共通の言葉を話さない人とも目で笑いあえて心を重ねて時の流れを歩き小さな花たちの楽園のようにたくさんの歓びに気づける日 #Arimの詩 #詩 #現代詩
2021年2月17日 17:59
光のかたちを集める水が いろいろなかたちになれるように光も 地上に百花のかたちを放つあなたも私も光となって 生きている #Arimの詩 #詩 #現代詩
2021年2月17日 17:57
ゆっくり歩くのも足早に駆けていくのも光の下で大きく意味は変わらない注がれる陽の光量は背の高い人も低い人も何も変わらない光りが一滴の雫を落とすと時間はまた、膨らんで世界の一日が満ちていく #Arimの詩 #詩 #現代詩
2021年1月13日 02:26
揺らぎの合間に雪が降ってくるゆらゆらゆらゆら降ってくる揺らぎとは扉の鍵がゆらゆらゆらゆら外れること時計の針が一秒の間をいったりきたり戸惑うように進んだり遅れそうになったり張り巡らされた糸がゆらゆらゆらゆらほどけはじめること風は鳩の羽を休ませゆらゆらゆらゆら木々を揺らし季節をめくる人々の胸ポケットにゆらゆらゆらゆら花びらを降らせていく #Arimの詩 #
今日は何を話そうか。そうだそうだ、この間忘れていたあの話、どうもあなたと面と向かうとあれもこれも話したくなって。その前にお茶だお菓子だと、いろいろいろいろ持ってきたくなってせっかく来てくれたのだから、一番美味しいものをあれこれ出してきて、さあさ、準備ができた、まずはお茶をどうぞ、これは美味しいね。なんてやっているとまた仕事の時間、子供が帰ってくる時間。だからだから、毎日
2020年11月23日 22:48
今まで夢みていたものは何だったのだろうか…苦しみの世界で誰かが見せてくれた灯りを手のなかに握りしめてその灯りの光源を探しながら小さな灯を落とさないように歩いてきた手を開くと光は蛍のように飛んでいってしまうように思いずっと手のなかにしまいこんでいた今開いてみようと思う、たくさんの蛍が生まれて夜を明るくするように明け方の光に届くように #詩 #現代詩 #Arimの
2020年10月4日 01:25
昨日の風は、今日に届いて伝言を置いていく日付変更線を超えて、風は続いている雲は形を変えてしまうし太陽は沈んでいく風が開けていく戸風が揺り起こす時の花風は神さまの乗り物のよう川の流れに朝の光を浮かべて舟を漕いでいく #Arimの詩 #詩 #現代詩
2020年9月13日 22:21
“つかのまにすぎていくものに”ふれることはできる、この幻想の現実に私たちは 一歩づつ歩いてきた北に向かう階段はどこへ通じるのだろう、私たちは手を合わせて黙って 黙って のぼりつづけた時間に出口はあるのだろうか私たちの夢はどこへ行きつくのか青空から 吹くという風が山林の葉を 揺らして渡っていく #Arimの詩 #詩 #現代詩