𝐃𝐚𝐲 𝟐𝟒. 「 本当はね 」

「  先輩、彼氏出来たんですか？  」

「  えっ、なんで？  」

「  いや、、、なんとなく  」

「  えっとねぇ、、、、
    彼氏、、、みたいな人はいる
    でも、付き合ってはいないよ   」

「  なんですか、それ  」

「  うーん、なんだろうね
    都合のいい関係、ってやつかな
    " 寂しいから一緒にいる " ってやつ  」

「  ふぅん、、、そうなんですね  」

「  そうそう  」

「  ねぇ、先輩、、、  」

「  ん〜？  」

「  俺じゃ、ダメですか？  」

「  、、、えっ？  」

「  その相手、俺じゃダメですか？  」

「  、、、ダメって言ったらどうする？  」

「   無かったことにします、全部   」

「  そっか、、、    」

   "   君は、優しいね   "

先輩はそれ以上、
何も言わなかった。

でも、僕にはわかる。

先輩は、嘘をついている。

それだけは、なぜかわかってしまった。

この嘘の本当の意味を、
僕は未だに聞けていない。