「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」@パナソニック汐留美術館
こんにちは!アーキロイドの福井です。
20世紀デンマークを代表する家具デザイナーのポール・ケアホルム(1929〜1980年)の展覧会へ行って来ました。
同時代には、コーア・クリントやハンス・J・ウェグナー、フィン・ユールと温もりのある木調の家具が主流だったが、ポール・ケアホルムは金属や合板を使う工業デザイン的発想の家具をデザインした人。ただし、加工の段階では工芸的な仕様というのが見応えがある。
ポール・ケアホルムは、「家具のかたちの本質は、素材と製造技術が規定する」という考え方のもと家具デザインに取り組んだ。大きな流れは下記のよう。
1950年台初頭 構造に取り組む時期
1955年以降 スチールと各種素材(革、石、木…)を取り合わせていく時期
1970年代 木工に回帰
家具はもちろん、家具の図面も美しい。
会場構成は、建築家・田根剛。
写真不可なのだが、黒い空間に家具が浮かび上がる展示はとても美しかった。
素材の取り合いをひたすらスケッチメモが走る。(いつか生きるだろうか…)
シンプルさと一貫性が贅沢品になってしまったのは今日のパラドクスのひとつです。(・・・)今のところ、私のものは大多数の人々の経済的な手の届かないところにあります。しかし、いつまでもそうであるとは限りません。
ーポール・ケアホルムー
椅子に座れるコーナーもあった。低い座面が心地よい。
個人的には椅子やソファは背面が美しいのが重要だと思っている・・・ケアホルムの後ろ姿は美しいです!福井
「ポール・ケアホルム展 時代を超えたミニマリズム」
場所:パナソニック汐留美術館
会期:2024年6月29日(土)〜 9月16日(月・祝)
https://panasonic.co.jp/ew/museum/
『福井典子の家』ーあたりまえを磨く滋味深い家ー
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