大河ドラマ「光る君へ」の建築の楽しみ方-2「平安時代、地震対策どうしてたの?」
こんにちは!アーキロイドの福井です。
先日のブログ「 大河ドラマ「光る君へ」の建築の楽しみ方-1 」を読んでくれた方から、面白いクイズが送られてきた。
『問題です。壁のない寝殿造りの耐震性をどう確保していたでしょうか?』
確かに…。昔から、地震大国であったはずの日本。
当時、「部屋を仕切る壁」はなく、大きなワンルームなのが寝殿造りの特徴だ。
ヒントを3枚ほど。部屋を仕切る壁はないけど・・・
答えは、『長押(ナゲシ)の上の小壁』で、横揺れを防いでいた。
(襖(フスマ)や簾(スダレ)がある開口部の上、白い壁になっている部分。)
全周土壁で固定することで、強度も粘りも増すようになっているよう。
Mさん、ありがとうございます〜!
真似して、アーキロイドの佐々木さんにクイズを出してみた。
「あ、それは『フィーレンディールトラス』ですね〜」と、ご名答…!
見た目は、梯子を横倒しにしたような外観。
屋根のケラバを薄く見せたいし強度も欲しい時、「梯子状に組んで…」みたいな会話をよくする。まさか、むか〜しむかしから考えられていた解法だったとは驚いたが、わざわざ自分の名前をつけた人がいたのにも驚いた。
今も耐震について考えながら設計しているけれど、昔々から試行錯誤を繰り返していたんだな〜と思うと…また、建築沼にズブズブと入って行ってしまう。
ウッドステーションの塩地さんが、「壊れ方まで研究済み」とのこと。今度教えてもらおう〜。建築って楽しいなあ。福井
京都御所の清涼殿、耐震対策バッチリ!
『福井典子の家』ーあたりまえを磨く滋味深い家ー
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