読書感想文(181)夏目漱石『彼岸過迄』
はじめに
こんにちは、笛の人です。
読んでくださってありがとうございます。
今回は夏目漱石の後期三部作の一作目です。
先日から夏目漱石の作品を続けて読んでいます。
感想
面白かったですが、正直に言えば他の作品よりは楽しめなかったかなと思います。
ただ短い節に分かれているので、読みやすかったです。
読んだ印象としては『吾輩は猫である』に近かったのですが、『猫』よりも読みやすくて楽しめる部分が多かったように思います。
内容としては「須永の話」が最も印象に残りました。これは『三四郎』に近いものを感じました。
他にも「停留所」は探偵小説を読んでいるような気持ちになり、面白かったです。
これは作品の中でそれほど大きな意味を持つものではないと思いますが、なかなかのパワーワードだなと思いました。
こちらはお手本のようなニートです。
夏目漱石は高等遊民がよく出てくるので、ニートの聖典かもしれません。
これは以前時々考えたことです。
私はより良い人になりたいと思いますが、より良い人と思われることを目指したくないと思います。
他にも近代的自我や須永と千代子の関係などについて、引っかかったのですが、上手く言葉にできません。
これから時間をかけてゆっくりと咀嚼していこうと思います。
おわりに
折々で面白かったですが、上手く理解できていないように思います。
また機会があれば読み返したいです。
ということで、最後まで読んでくださってありがとうございました。