だから言ったのに。年賀状事件
ということで、年賀状の締め切りが近付いてきております。
ここ十数年、実家の年賀状を作るのはワタシの仕事。我が家の年賀状をついでに購入してもらうのと交換に、実家の分を作成、印刷している。
年賀状の販売が始まる頃に「年賀状買っといたからよろしく」と、新品のお年玉付き年賀はがきが実家のパソコンの前に積み上げられるのを放置すること約半月。
15日を過ぎる頃になると
「覚えてる?」と言われはじめ
20日を過ぎる頃になると
「まだかいな?」と言われ始め
25日を過ぎる頃になると
「いつになったら作ってくれますんやろか?」と言われる
ここまでが毎年の流れ。
毎年毎年同じことを繰り返し、毎年毎年年の瀬にイライラしている我がオカン。
今年はいつもよりは早く、12月20日頃には年賀状が完成していた。
しかし、完成した年賀状はゴムでひとまとめにされて我が家の玄関のオブジェと化していた。そんな年賀状を見つけたオカン。
いつもなら「なんで完成してるのに出してくれてないんよ」なんてブーブーいうところなのに、なぜか今年は「明日出かけるから持って帰るわ」なんてことを言いながら本日26日、自分の家へと年賀状を持って帰ったのである。
あら珍しい。
早めに年賀状が完成したことも、出しといてと言わずに自分で持って帰ったことも、今年はいつもとは何かが違う年の終わり。
まあ、大掃除は今年もしないけど。
そんなことを思いながら珈琲を飲んでいたら、ついさっき家に帰って行ったオカンから電話がかかってきた。
携帯にではなく、家電に。
なぜだ。どうしてだ。
我が家の家電は子のパソコンスペースに埋もれていて、留守電に変わるまでに取るのが難しいとわかっていながら、どうしてそっちにかけてくるんだ。
と思いながら、ワタシは携帯にオカンからの不在着信が2件ほど入っていることに気がついた。
あ。ゴメン。
音消したまんまやったわ。
オカンから電話がかかってくる時はなぜか高確率で着信音が消されているワタシの携帯。普段音を消すことはほとんどないのに。
これが虫の知らせ
第六感ってやつか!!!(うるさい
「はい。なに?」
そんなことを気取らせることなく飄々と電話に出たワタシ。そんなワタシにオカンがこういった。
「なあ。宛先の住所録変更するのってどうやってするんやったっけ?」
「え?なんで?」
「死んでる人に出してるわ。しかも三人」
?!
「あら……。後で直しとくから置いといて」
そう言うと「お願いねー」と、とてつもなく軽い口調でオカンの返事が聞こえてきた後、電話は切れた。
え。そんなに軽くていいもんなん?
ていうか、去年、同じメンバーで刷って出したんじゃなかろうか……。
喪中ってことで印刷スキップしてたっけ?
しかし、ワタシの鳥頭には去年の年賀状作成に関するデータはほんのヒトカケラほども見当たらない。
そもそも、その人達亡くなったのいつよ?
だから印刷する前に宛名確認してって頼んでるのに「大丈夫大丈夫」って言うから……。
そんな2021年の年の瀬。
ギリセーフってことで大丈夫でしょうか。
いやあ。
(´ー`) 今日めっちゃ寒いっすね……