『農ガール、農ライフ』垣谷美雨(2019)|読書感想文
久し振りの読書感想文です。皆さんは、農業に興味がありますか。私は、祖父母が農業をしていて、興味はあったのですが、飽き性なのでできる自信がありません。
【本の紹介】 家族も恋人も、住む家も仕事も、全て失った30代の女性が、一念発起して、農業に挑戦する物語です。様々な出会い、苦悩がありながらも彼女は絶対に諦めない。
就農するには
農業大学校で研修を受けて、畑で野菜を作って売る。軽く調べたことはあったけれど、大変そうだなと思いました。主人公には、土地を探している途中で出会った、ベテランのおばあさんがいました。学校で1年位勉強したからって習ったとおりにできるなんてことないですよね。さらに、野菜を売るとなると、直売所に持っていくだけではダメで、自分で販路を開拓しなければいけないというのも、勇気がいるなと思いました。
生きていくのは大変
家が借りられないとか、生活がギリギリだとか、私も経験があるのでその恐怖は分かります。生きていくのってこどものころ想像していたよりもずっと大変ですよね。そこで、強くいられるか。この本の主人公はとても強くて、小さなきっかけもしっかり掴んで、応援したくなるし、こちらも頑張ろうと思いました。
ただし、小説と現実は異なる
免許返納問題、婚活、就農とこの方の書いた本のテーマは、まさに今自分たちが直面している問題を取り上げていて、つい、小説のようにうまくいくのではないかと期待してしまうのですが、そんなにうまくいくわけ無いですよね。私のほうが、ちょっと不利な設定ですし。
今回のまとめ
農業に興味がある人は、どのように農業を始めればいいのか、始めるにあたっての準備や直面する問題が分かります。
農業に興味がない人も、静かに強く生きる女性たちに、元気をもらえます。
小説では、なんとかうまくいったけれど現実では…
あまり考える読書になってませんね。つい、自分自身と重ねてしまって。小説では、ピンチを切り抜けてうまくいくけれど、私は小説の主人公とは違うので。小説の主人公と自分の同じところを見つけては喜び、違うところを見つけては不安になっています。