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自分をみることって難しい【ことばを考える】#11

こんにちは。AQUAです。

今回もやっていきます「ことばを考える」第11回。
今回は、客観的に自分をみるということの難しさを考えることができる、このことばです。

現実の自分ではない姿に過剰に憧れ、真の姿を過少評価する人があまりにも多い。

マルコム・S・フォーブス

マルコス・S・フォーブスは、『フォーブス』を発展させた人物です。

彼は、ニュージャージ州上院議員などを経験した後、第二次大戦後に父から受け継いだ会社で経済紙『フォーブス』を指揮し、フォーブス社をさらに大きく成長させた人物です。

彼は、賢明なビジネスマンではありましたが、父から莫大な財産や地位を受け継ぎました。
しかし、その財産や地位に溺れることなく、会社を大きくし、資産も大きくしました。

彼は、才能や能力について冷静にみることができ、そのちからによって大きな成功をおさめたといいます。

課題評価と過小評価

ひとは、よくもわるくも、正しく自分自身を評価できないものです。

他の人のことをみることは簡単です。
外側に向けてついている眼球を、その評価をしたい人に向けてやれば、なにかしらの評価ができるものです。

「この人は、こういう髪型が好きなのかな」
「けっこう肌荒れしてんな、あの人」
「かわいい人だ。タイプだ……!」
「変わった服着てるな」

「この人、見た目に反して、親切にしてくれるな」
「けっこう、この人、外見以上にかわいい行動してくる人だな」
「この人の仕事のやり方は、正直かっこいいな」

「この人、親切に見えるけど、自分を守っているだけなのかな」
「実は芯が通ってるの、けっこう好きだ」
「この人のこの仕事の仕方は、あの事が過去にあったからなのか」

まずは外見に対する評価。
そこから、その人と接するうちに行動の評価に至り、内面の評価に至るでしょう。

よくひとのことを見てる人でも、その人の内面まで評価できるようになるまで、半月ぐらいはかかるんじゃないでしょうか。

しかし、翻って自分のことになるとどうでしょう。

自分の方に眼球を向けることはできない。
自分と対話することは、物理的に難しい。

そして実は、自分が思うほど、自分のことはわかっていないものです。

こんな経験はないでしょうか。
仲良くしている友人に、別の人に紹介されるときに、実は考えてもいなかったような一面を紹介してくれたときが。
初めて知り合った人物に、1時間程度の時間で、自分でも認識していなかった自分が出てくること。

ひとが、相対する人によって違うペルソナを演じるというのは有名な話でしょう。
評価されたい人に対しては評価されるであろう人格を演じようとするし、どうでもいい人に対してはどうでもよい対応をする。
人間社会で生きていくために、効率的で能率的な手段で、なにも不思議なことではありません。

これが、自分の評価にも影響してしまう。

自分の本当は分からないし、だからこそ、現在の自分は理想の姿であると錯覚することもあるし、本当は充分な力を備えているのに至らない部分ばかりだと卑下してしまうこともある。

自分をきちんとみるためにはどうするのがいいのだろうか

自己評価を正しく行うために、どうするのがいいだろうか。
外見を確認するのは、鏡を使ったり、写真を使ったりして簡単にできるが、内面を見ることは、ペルソナが邪魔してうまくいかない。

掴みようのない、ふわふわとした「自分」を見つけるために、やれることはいくつかあると思います。

まずは、いろいろな自己分析の方法を試してみるのが一つ。

その方法自体は、なんでもよいです。

簡単な心理テストでもいいし、MBTIでもいい。もっと本格的に知りたいなら、学術的に妥当だと言われているテストをいくつか受けてみるのもいいでしょう。
就活や転職するときにやるような分析でもよいでしょう。

その信頼性はものにもよるとは思いますが、
ある程度の客観性をもって自分自身をみつめることができます。

統計的な手段を使う、ということですね。

あとは、ひたすら自分について深堀りしてみる。

とても、脳筋的なやり方ですが、ひたすら自分について書いて、深堀りしていくというやり方もあると思います。

前田裕二著『メモの魔力』にも書かれていたことですが、幼少期からの実体験を書き出していき、それについてさらに分析をしていく。そうしていくと、自分が大切にしているものが見えてくるというものです。

ジャーナルでおこなうことも、これに似ていいます。
自分がその日に経験したことを、「それは自分にとってどういう出来事だったのだろうか」と分析していく。

まさに、「自分は、なにを考えて、なにを重要だと思っているのだろうか」というのを深く見ていくことができる方法と言えましょう。

結びに

人がしてしまいがちな、自分に対しての過大評価と過小評価についてのことばでした。

自己分析を繰り返し、能力の棚卸をおこなうことで、客観的に自分自身を見つめることで、フォーブスのような、才能や能力を正しくみることができる賢明な人間になりたいものです。

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