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Catch-22
週2の頻度で早朝ゴルフに行っている。
朝9時からスタートし18ホールをスループレーでまわると、お昼頃までに終わる。その後買い物をして、家路に着く。
午前中に運動をすると午後の仕事がサクサクはかどってくれる。
また朝早起きをするということは自動的に前日の晩御飯も早くなるので、就寝時間も大幅に前倒しになる。
朝日をめいっぱい浴び、セロトニンに溺れ、夜もぐっすりと寝られるようになったのが嬉しい。
ケチくさいかもしれないが、夜早く寝ることで電気代も節約できるので、こんなに素晴らしいことはないと幸せだ。
💛
朝から一人でゴルフに行くなんて「友達がいないのか?」という人がいる。私は一人が大好きなので、まったく困っていない。
むしろ、できる限り一人きりの時間を多く取りたい。その方が、本当に心から安らげるからだ。
時折目の前を走り抜けてゆくウサギの家族。
グリーン上に散らばるミミズたち。
ホールのあちこちに作られた、モグラたちのモッコリ。
人間は数が多いと疲れてしまうけど、動物はどれだけいても疲れない。
むしろ癒される。
己の容姿を気にする動物なんて、人間ぐらいなもん。
他人の容姿を批判するのも、人間だけ。
そんなところで「勝ち負け」なんて決まりやしないのに。
💛
昨日の夕方、長女の友達が家へやってきて、一緒に寿司パーティーをやる手伝いをしていた。
Nちゃんはお隣の娘さんで、うちの長女とは同い年。幼稚園時代からの付き合いだ。
中学校を機会にお互い離れ離れになったが、二人とも大学生になったとたん、またキョリが近づいた。
Nちゃんはしきりに私の顔を覗き込んで、「わたし、何か変わったと思わない?」と何回も聞いてくる。
考え込む私の前で髪の毛をかきあげると、耳の後ろについたたくさんの黒い糸を見せてくれた。
💛
ドイツに来て私が驚いたことの一つに「立ち耳問題」がある。
ドイツ人は耳が立っていることをひどく気にするし、小さいころから耳が立っていると、整形をすすめる親も多い(もちろん全ての親ではない)
子供が立ち耳だと学校でいじめられ、それが女の子だと特に深刻だ。
Nちゃんも小学校の時から高校まで、立ち耳が原因で、酷いいじめにあっていたという。
明るい彼女は耳の手術を機に更に外交的になり、今ではあちこちに友達がいる。
もともと可愛くて性格も良かったので、手術の必要がないと個人的には思ったが、手術をするしないはあくまで自己判断。
彼女はやって本当に良かったと、にっこり笑う。
💛
少し前、高須クリニックの院長と、ひろゆきさんの、整形に関する見識の違いがネットで話題となった。
私自身はどちらでもなくて、個人が決めればよいだけの話だと思っている。
現に自信をとりもどしたNちゃんは、一人であちこちへ出かけるようになり、いろんな人とすぐ知り合いになってしまう。
不安要素から、誰かと一緒にいる必要性がなくなった。人生を謳歌している。
強い女性はとても魅力的に見える。
💛
もしも他人の目を気にする人がいたら、そんなものはどうでもよい、と伝えたい(老婆心ながら)。
誰かに何かを言われただけで、あなたの「個性」を変えるなんて変だよ、と言ってあげたい。
それでも難しくて、堂々巡りの沼にはまってしまうこともある。
そう言う時は、整形というオプションもありなのかな、と個人的には思う。
自分らしく、自立して、強く生きてゆくという最終目的のためならば。
Nちゃんのように。
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