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店舗運営での失敗談:ミスから学んだ教訓と再生への道

【はじめに】
お店を経営することは「自分の理想を形にするチャンス」でもありますが、その道のりは決して平たんではありません。

新しいお客さんを呼び込む方法、スタッフとのチームワーク、お金の管理、商品の置き方や値段のつけ方など、やるべきことはたくさんあります。

経験の少ない方はもちろん、長年やっている人でも、失敗はつきものです。

けれど、その失敗をどう受け止め、どう改善していくかが、本当の意味で成功につながります。

前半は、まず多くのお店が経験しやすい一般的な失敗をわかりやすくまとめます。

その後の中盤で、私が実際に経験した「価格設定」に関する失敗談をお話しします。

後半に、みなさんがこれから前向きに取り組める、ちょっと変わった改善のアイデアもご紹介します。

これからお店を始めようとしている人、すでに頑張っている人、将来独立を考えている人に、少しでも参考になれば幸いです。

【よくある店舗運営の失敗例】

1. お店の場所選びが間違っていた

お店を出す場所はとても大事です。

人通りが少ない道や、自分が狙っているお客さん層が来ない地域で始めると、どんなにいい商品やサービスがあっても売上が伸びません。

また、ライバル店が多すぎるエリアで出店すると、目立たずに埋もれてしまいます。

対策
• 出店前にその場所でどんな人が歩いているか、よく観察する
• 家賃や周囲のライバル店数、お客さんの年齢や生活スタイルを調べる
• 本当にそこが合うかどうか、試しに短期間出店できる方法を探す(ポップアップストアなど)

2. 誰に売るのかがぼやけている

何でも売ろうとすると、結局は「誰にも届かない」ことが多いです。

自分が売りたいものではなく、お客さんが求めているものを優先しないと、商品やサービスは魅力を失います。

対策
• 「お客さん像」を明確にする(年齢、性別、生活習慣など)
• ライバル店と比べて、自分のお店の強みは何かを考える
• 市場調査や友人知人へのヒアリングでニーズを確認する

3. 接客がバラバラで印象が悪い

店員さんによって接客態度が大きく違ったり、あいさつがない、笑顔が足りないなど、お客さんはすぐに気づきます。

感じの悪い対応は、再来店を減らしてしまいます。

対策
• 定期的なスタッフ研修を行う
• 基本的な接客ルールやあいさつを決める
• スタッフ同士で「お客さんにもっと喜んでもらうには?」と話し合う場を作る

4. 在庫管理がずさん

よく売れる商品がいつも品切れだったり、逆にあまり売れないものが山積みのままでは、無駄が多くなります。

お客さんも「欲しい時に買えない」状態が続くと離れていきます。

対策
• 売れ筋や不人気商品をチェックして在庫を調整する
• 簡易的な在庫管理システムや表計算ソフトを使う
• 定期的に在庫を見直し、いらないものは早めに処分する

5. 宣伝方法が合っていない

商品やサービスが良くても、知られなければお客さんは来ません。

宣伝する場所や方法を間違えると、せっかくの魅力が伝わりません。

対策
• お客さんがよく使うSNSや地域情報誌などを活用する
• 割引券やイベント、試食会など、お客さんを巻き込む方法を検討する
• 成果が出ていない宣伝は見直して、他に効果のある手段に絞る

6. 価格設定がうまくいってない

値段が高すぎれば買い控えられ、安すぎれば利益が出ません。

ライバル店や相場を無視すると、売上が伸びなかったり、利益が薄くなったりします。

対策
• 周囲のお店やネット情報を参考に、適切な価格帯を探る
• 原価や家賃、人件費を計算した上で価格を決める
• お客さんが納得できる値段なのか、身近な人に相談する

7. 経費(家賃や人件費)の管理不足

いくら売れても、家賃や人件費が高くて利益が残らないケースがあります。

お金の出入りをしっかり把握しないと、いずれ経営が苦しくなります。

対策
• 毎月の支出をリスト化し、何が無駄か判断する
• 業者や仕入れ先に値下げ交渉をしてみる
• スタッフの働き方を見直して生産性を上げる

8. お客さんの声を無視する

クレームや要望を放置すると、お客さんは「ここは改善しない店」と感じて離れます。意見には次の成功のヒントが詰まっています。

対策
• お問い合わせフォームやアンケート用紙を設置
• クレームには誠実に対応し、改善した点はお客さんにも知らせる
• 常連さんとの会話からヒントを得る

9. 流行や環境の変化を無視する

時代遅れのやり方や古いメニューにこだわっていると、新しいお客さんが来づらくなります。

対策
• 定期的に業界のニュースやトレンドをチェックする
• 話題の商品や新サービスをテスト的に取り入れる
• ライバル店の良い部分を参考にする

10. 自分自身(オーナー)の疲れややる気低下

オーナーが疲れ切って元気がないと、お店全体の雰囲気も悪くなります。適切な判断力も落ちてしまいます。

対策
• 自分の休みをしっかり確保する
• スタッフに任せられる仕事は任せる
• 同業者の仲間や専門家に相談して気分をリフレッシュ

【私が経験した「設定ミス」について】

私のお店はプライベートサロンで、最初から支払いはキャッシュレス決済を取り入れるなど、なるべくスマートな運営を心がけていました。

ただ、現金決済も対応しなければならなかったので、細かいお釣りを少なくする為に開店当初から料金設定を「100円単位」で設定していました。

しかし、これが間違いだった・・・

何が問題だったのか?

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