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SNS時代の情報戦争:オールドメディアはもう通用しない?

「影響力のある者には、それ相応の責任が伴う。」

これは、有名な企業や個人がSNSなどでちょっとした失態を発信してしまった際に、世間からよく向けられる言葉だよね。

炎上によって広告が取り下げられたり、長時間にわたる会見を余儀なくされたり……そういった場面も、近年では珍しくなくなってきた。

だけど、ここで疑問が浮かぶ。

【メディア自身】が誤報を出したり、偏った報道を指摘されたとき、同じように厳しい糾弾を受けているだろうか?

むしろ、簡単な訂正記事で済ませることも少なくないし、「ほかのニュースに埋もれていつの間にか終わっていた」なんてこともある。

まるで、“傷の舐め合い”のように見える時さえあるんですよね。

この背景には、長年メディアが築いてきた「情報を選び、発信する側」としての権力意識、ある種の【傲慢性】が影を落としている。

ただし、その「独占的な影響力」が今も揺るがないかといえば、そうでもなくなってきた。

インターネットとSNSの普及によって、私たち一人ひとりがメディアに匹敵する発信力を持ち始めているからだ。

では、そんな変化は何をもたらしているのか? そして、メディアと私たちの関係はこれからどう変わっていくのか? ちょっと一緒に考えてみたいと思います。


メディアの「特権意識」が生んだ歪み

かつて、テレビや新聞、雑誌といった 「オールドメディア」 は、何を大きく扱い、何を扱わないかを決める「編集権」という強力な武器を持っていた。

• ある事件やスキャンダルを大々的に報じれば、それは一気に世間の注目の的になる。

• 逆に、都合の悪い話題や同業者のミスは小さく扱ってしまえば、ほとんど目立たないまま終わってしまう。

• 特に、影響力のある個人や企業が失敗したときには、これでもかと糾弾記事を出す一方で、自分たちの誤報には甘かったりする。

こうしたダブルスタンダードが積み重なって、「メディアって何なんだろう……?」という不信感を抱く人が増えていったわけだ。

実際にLINEニュースを見ても、オールドメディアが同業他社の大きなミスを突っ込む記事は数が少なかったり、批判があったとしてもあまり大きく取り上げられないことが多い。

そこに気づいていた人たちは「まるで茶番劇だ」と感じていたんじゃないかな。

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