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AQSimのミッション CEOに聞いてみた#3

“CEOに聞いてみた”は、
普段は水産業や魚の飼育に関する話題を幅広く発信しているAQSim.infoの母体、「AQSim」って何をしている会社なの?どんなことを考えているの?という疑問に答えていくシリーズ記事です。AQSim.info担当の私が、倉橋CEOに率直な質問を投げかけていきます!

前回はこんなことを聞きました
Q. なぜ、AQSimを起業したのでしょう?
Q. AQSimが解決したい課題とは?

Q. AQSimのミッションを教えてください。

インタビュアー:
ここまでのお話で、AQSimが養殖技術の属人化、そして漁村地域の衰退を解決していきたいということがわかりました。

とは言え、問題解決といってもアプローチする方法は実に様々かと思います。AQSimとしてはどのような切り口でこれを担っていくのでしょうか。

倉橋CEO:
私たちが担う解決の切り口ですね。
それはAQSimの「Mission」として表現しています。

Mission
競争から共創へ みんなで作る養殖

養殖事業者には協業者が必要です。
競争の激しい環境の中で、事業を続けることは簡単ではありません。

「自然環境や地域社会のために」という目的で立ち上がった事業も増えていますが、採算が合わず撤退するニュースが後を絶ちません。特に、1社でできることには限界があります。それこそ、自社でほとんどのことを賄えるような大きな企業でない限り、単独で成功を収めるのは困難です。

インタビュアー:
そうですね。たとえ地域や消費者から愛される名物となったとしても、事業としての採算性の問題から撤退の判断を下さざるを得なかったというニュースも目にします。

倉橋CEO:
だからこそ、陸上養殖事業の成功には、設備、種苗、エサ、コンサルティングといったそれぞれの分野の強みを持ち寄り、協力し合うことが必要になります。各分野の連携によって、事業として成立する事例を増やしていきたい。

インタビュアー:
それが「競争から共創へ みんなで作る養殖」というMissionとして表現されているということですね。

倉橋CEO:
そうです。
私たちAQSimが担うことは関係者間でスムーズにコミュニケーションを取るための仕組みづくりです。

例えば、データを連携できるアプリケーションを開発し、それを各所に導入することで、養殖の状況を関係者がリアルタイムで確認できるようにする。この仕組みができれば、コンサルティング業者は即時に適切なアドバイスを提供でき、エサ業者は必要に応じて先回りして補充ができる、設備のメンテナンスや改良も後手に回ることなく進められるようになります。

現在、私たちはこのシステムを構築するため、1つずつ確実にマイルストーンを置いています。まだ派手な成果やわかりやすい結果をお見せする段階には至っていませんが、事業者の孤独を和らげ、成功を支える環境を作るために、着実に前進しています

インタビュアー:
ありがとうございました。
AQSim.infoとしてのnote記事の発信でも、さまざまな立場の人がお互いへの理解を深めるキッカケをつくること、養殖業の中に多くの知恵や努力が詰まっていることを目指していきます。

> #4へ続く。


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