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ゲームメイカー38 ヤスの戸惑い
困った。
どう話しかけたらいいのだろう。目の前でファランティンと笑う真美子に目が釘付けになる。
「あはは」可愛い笑い声が耳に届いてくすぐったい。可愛いなぁ、僕はバカみたいにみとれるだけ、
心の声は全て佳那汰に筒抜けである。
佳那汰に至っては、恋する男の心情など、わかるはずもなく。
「話しかけりゃいいじゃんか、指くわえてみてても、何も始まらないだろう。三十路のポエムは片腹痛い。」
鬼のように怒って出ていこうとしたが
バッチーン小気味良い音に驚き振り返ると、真っ赤な顔の真美子さんに佳那汰さんが平手打ち喰らっていた。
「いってー、ほんとの事言っただけなのに」佳那汰さんは泣きそうな顔をするが、内心ざまぁと思う。
一応、僕の心の声きこえちゃうんだと、佳那汰さんをフォローする。(なってるかな?)
「真美子さん迄恥ずかしい思いさせてごめん。」会って初めて会話した。
互いに顔も赤いけど仕方ないよね。佳那汰さん心で語りかける。佳那汰さんは勝手にしろと伝えてきた。
「庭でも散歩しませんか?」恥ずかしついでに誘ってみた。彼女もいずらかったのか、すぐに頷いてついてきた。
庭に何があるのか全くわからなかったが、真美子さんは嬉しそうだった。
暗闇に何か光った。佳那汰さん何かいる。思念を飛ばす。
わかった。返事よりも本人が先に来た
「恋人たちの邪魔するなんて、無粋なやつらだな」佳那汰さんはいいながら、一人一人倒していく。
いつのまにか、ハルクさんたちも来ていた。この夜の散歩は戦いの序章にすぎなかった。
ここまで
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