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憧れの「青森屋」、2度目の宿泊 #わたしの旅行記

私は普段はダイエット日記を書いているブロガーの、さんと申します。今回は、素敵なタグを見つけたので、以前の大好きな記憶を記録に残したくなりnoteを書いております。

私と同居人は新型コロナウイルス流行以前は、居住地を離れ、年1回は県外に旅行に行くことを楽しんでいました。
しかし、コロナ禍になってからは、世の中の流れや、私の以前の仕事の関係で県外に遠出することができず、ここ数年は県内の観光地や温泉へドライブに行くことが楽しみでした。

特に日帰りで温泉に行くのが、好きでした。ここ2・3年で一番行った場所、それは「青森屋」の元湯です。青森屋には温泉が2カ所あり、日帰り温泉が可能な元湯を何度も訪れました。何度も訪れては、「ああ、いいね。また泊まりたいね。」と同居人と話していました。

私達は3年ほど前にも1度宿泊したことがありましたが、中々気軽に宿泊できる金額ではないため、そうそう簡単に2度目の宿泊は叶わず、今年の3月にやっとその夢が叶ったのでした。今回は、同居人も、私も今年の3月で仕事を辞め、今までの慰労と、これから頑張ろうという激励の旅でした。

ヨッテマレ酒場 夕食の配分をミスって飲みに行けなかった


1 「青森屋」で見られる景色

・館外編ーお出迎え係の「のれ」

車を駐車して、旅館に近づくと真っ先に出迎えてくれたのは、ポニーの「のれ」でした。職員さんと一緒に、旅館に訪れた人をお出迎えしてくれます。前髪が長い、全身が茶色のポニーで、ベテランで慣れているからか、お客さんに撫でられるとそれを受け入れる穏やかな子でした。

ポニーは、交代制で、「のれ」と「それ」の2頭がいます。のれそれとは、目一杯や一生懸命を意味する津軽弁です。

・館外編ー外のお散歩コース

館外には、外周を1周できるお散歩コースがあり、大きな池を取り囲むようにコースが設置されています。そんなコースを馬車に乗って周ることもできるのですが、今回は、歩いて周りました。木々や植物が、風で揺れる音を聞き、風がそよそよと頬を撫でるのを感じながら道を踏みしめるのは、とても心地がよかったです。

コースには、どんな建物や、ポイントがあるのかと言うと、まずは、旅館に近い側を沿って歩いて行くと、右手には八幡馬ラウンジが見えてきます。
木や植物が見られるコースをどんどん進んでいくと、しばらく行った左手には、厩戸と木の囲いが見えてきて、馬が2頭いるのが伺えます。この子達は、馬車を引っ張ってくれる子達です。長い前髪を縛っている黒毛のうるると、茶色い毛のきららがゆっくりと歩き回りのんびりと過ごしています。

その厩戸を越えると、赤色の橋があり、向こうの道に渡ることができます。その先には、ポニー小屋と木の囲いが見え、今回は、お出迎え役をお休みしている「それ」がいました。
歩いて行くと、大きな池の中央には、お社のような浮見堂が建っており、その前には夜にライトアップされるねぶたの張り子が準備されていました。

夜、部屋から見えた散歩コース

道を進んでいくと、足湯がありました。足湯の背面の棚には、タオルが置いてあって、手ぶらでも宿泊者が足湯に入ることができるように配慮されています。以前も日帰りできた時に通りかかりはしたけど、横目で見るくらいで利用することができなかったので、今回初めて足湯に入ることができました。

3月の少し肌寒い時期で、歩いていて体が冷えてきていたので、足湯でとても温まりました。座って足を浸けてぼーっとしていると、仕事で今まで張っていた緊張もゆっくりほぐしてくれるようでした。

散歩した後の足湯、最高。

・館外編ー八幡馬ラウンジ

今回の旅行では、私は、八幡馬ラウンジに行きたいと言っていました。八幡馬ラウンジは先ほどのお散歩コースにあり、予約制で、チェックインした時に予約を申し込むスタイルになっています。チェックインの時間が遅いと、枠が埋まっている場合があるようでしたが、運よく予約することができました。小さい古民家風の建物の中でお茶をしながら、休むことができます。

17:00に予約して、ラウンジに行き、従業員さんに予約カードを見せると、部屋への入り口に案内されました。中に入ると、2人ずつで足を伸ばして座ることができるソファーが3組あり、奥のソファーには先客がいました。しかし、1組だけだったので、1区間空けて座ると全然気になりません。

ソファーの前のふすまを開けると、先ほどまでお散歩していたコースや、大きな池が見えます。丁度夕日が沈む時間帯だったので、池の水面に日差しが反射して、キラキラとしたオレンジが美しく映えていました。

八幡馬ラウンジ、落ち着きます
八幡馬ラウンジのテラスから見る夕日

ラウンジでは、お茶菓子が運ばれてきて、飲み物はセルフサービスでした。お茶菓子は、リンゴの形をした和菓子、そしてドライアップルです。そして、飲み物は、玄米茶、リンゴジュース、リンゴスパークリング、八仙(青森の地酒)が置かれていました。私と友人は迷わずリンゴスパークリングを飲みました。まだ早い時間から夕日を見ながら飲むお酒は罪ですね。贅沢すぎました。ちびちびとお酒を飲み、お茶菓子をつまみながら、お話をし、読書をし、日記を書きました。あれほどまでにゆったりした時間は今までになかったというほど心が満ちあふれる2時間でした。心が擦り減っていたので、こんなまどろみの時間が大切なことも忘れていました。

八幡馬のオブジェ

・館内編

館内には、お土産屋さん前のホール、お部屋がある棟から温泉がある棟への渡り廊下など、様々な場所にねぶたの張り子があります。来訪する時期によって、少しずつ違っているようですが、今回はこのような装飾でした。私達が行った時には開運のイベントのようなものをやっており、七福神のミニねぶたを見ることができました。どこを写真に収めても美しく、可愛らしいので、写真を撮るのがお好きな方には、おすすめなポイントです。

七福神のミニねぶた


渡り廊下には八幡馬の張り子がたくさん

朝一のお風呂に行く時には、他の宿泊しているお客さんがおらず、映り込みを気にせず撮影できたので、非常に心踊りました。

静かな空間にねぶただけが煌々としている様が、異様な感じで人が多くいる時間帯とは違う怪しい魅力がありました。見られるために作られているねぶたが、誰もいない場所で誰かに見られるでもなく光っている。その情景と心の震えは今でも忘れていません。思い出す度、美しい記憶だと感じます。

この写真の奥に、有名なリンゴジュースの蛇口があります。この写真は朝に撮ったので「本日は枯れました」の表示が出ていました

2 丁寧でホスピタリティに溢れた接客


1回目に宿泊した時には夜に行われているイベント「みちのく祭りや」を鑑賞しました。従業員さんが笑顔で、明るく会場の皆さんを盛り上げようとしているところや、お囃子や踊りも一生懸命にやっているところに好感を持ちました。

この奥で、青森県内の祭りのショーを鑑賞することができます

また、1・2回目の宿泊で共通しているところは、どの従業員さんも笑顔で、丁寧な敬語で、案内してくださるところです。そして、夕食時、ビュッフェで食べ物を取りに行く時に私達が席を外している間に1回目に使用していたお皿をサッと片してくれていたところも素敵だなと思いました。

1回目の宿泊で建物の雰囲気、温泉の良さも去ることながら、丁寧な接客にも非常に満足しました。青森屋は接客も含め、初めて「また泊まりたい」と感じた場所でした。1度目の宿泊から、これほどまでに宿泊欲が高まった要因として、従業員さんの存在も大きいと感じます。

青森県内の地酒の酒樽


3 青森特有のものを食べることができるビュッフェ


のれそれ食堂という名前の場所で、ビュッフェを食べることができます。のれそれ食堂では多種多様なお料理を食べることができます。

非常に美味しいので、思い出として夜のご飯を撮影しておきたいと毎回思いますが、結局取ってきたご飯を見ていると我慢できなくて、写真を撮ることを忘れて料理に没頭してしまいます。

洋食、和食、お肉、お刺身など様々な料理を食べることができます。私が特に好きなものは、シェフが目の前で焼いてくれるお肉です。2回とも2皿は食べました。

そして、朝ごはんには、青森の味噌貝焼き(実家ではみそか焼きと呼んでいた)とのっけ丼がビュッフェに並びます。味噌貝焼きは、ホタテの貝殻にホタテと溶いた卵を入れ、ネギや醤油を回し入れて焼く青森県の郷土料理です。

最近は実家でもほぼ食べることのないものを食べることができて、嬉しくなりました。割烹着姿でかっちゃ(お母さん)の服装をした従業員さんが焼いてくれるので、なんとなく地元のようなホッとした気持ちになります。

朝ごはん 手前右側が味噌貝焼き、後ろ右側がのっけ丼

4 目、鼻、耳、体が癒される温泉

宿の話をする時になんと言っても欠かすことができないのは温泉ですよね。冒頭でもお話した通り、私達は、普段から青森屋の元湯に度々訪れていたため、今回は、元湯には入らず、館内にある浮湯に入ることにしました。

・浮湯のよさ

①池と地続きのように見える露天風呂。
②内湯のぼんやりとした、間接照明。照明と、温泉の湯気が相まって、幻想的な雰囲気。
③私達が行った時には、夜に露天風呂にミニねぶたが浮かんでいて、非常にファンタジーな世界だった。また、お囃子も流れていたので、耳からも癒されたこと。

・元湯のよさ

①日帰りでも入ることができること。
②ステンドグラスのような窓ガラスが綺麗なこと。
③座って入ることができる段差があること。
④玄関前には、掘りごたつがあり、鯉がいる池を眺めながら涼めること。

・浮湯と元湯の共通のよさ

①いつまでも入っていられるような気がする丁度いい湯温。
②お湯は粘度が高めでお風呂に入るとお肌がぬるぬるしている。温泉から上がると肌が非常に潤っていて、ツルツルもちもちになること。
③設置されているシャンプー、コンディショナー、ボディーソープの森のようなボタニカルな香り。

温泉で一番よかったことは、朝早くに浮湯に行って人がほぼおらず、朝霧の中で池と地続きのように見える露天風呂に入ることができたということです。温泉が白いもやの中に、ぼんやりと浴槽が温泉が見えて、幸せな夢を見ているようでした。

私達が宿泊した階にあった青森県

==まとめ==

青森屋は、五感で癒される場。遠方の方も、近場の青森民も、騙されたと思って行ってみてください。青森屋には、究極の癒しがあります。また、明日からまた頑張ろうと思える元気ももらいました。

これは後日談ですが、いまだに私達は青森屋の面影を探しているようで、カー用品屋さんで、「これ、青森屋の匂いしない?」と、車の芳香剤を購入しました。その香りで、青森屋に行った時のことを思い出してはいい時間だったと物思いにふけるのでした。また宿泊できることを夢見て……。

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星野リゾート青森屋
青森県三沢市字古間木山56
URL: https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/aomoriya/
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