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snow_bunny18
詩「Tangled Up in Blue」
晴天に風が吹けばさ
前に進むから
塵埃は舞い
僕は笑う
晴天に風が吹けばさ
まいったね気持ちがいいよ
地面も乾いて
はにかみ顔
メジロの声はもう聴いたかい?
冬のただなかに春が訪れる
花芽はそこかしこで膨らむ
日はだんだん長くなる
(風が吹く、春風が吹く、
遠い高いところで
まだ誰も気づかないところで)
*
今日は朝から雨さ
そこらで重低音
誰もが押し黙り
良い心地
今日は朝から雨さ
雨音がすべてを覆い隠す
発した言葉も
思いすらね
メジロの声はもう聴いたかい?
冬のただなかに春が仕込まれる
ロウバイが咲けば梅、モクレン、そして桜さ
日はだんだん長くなる
(風が吹く、春風が吹く、
遠い高いところで
まだ誰も気づかないところで)
-
メジロの声はもう聴いたかい?
冬のただなかに春が仕込まれる
ピイと鳴け、ククと鳴け、キュウと鳴け、空が聴く
日はだんだん長くなる
大きな声で笑え
深呼吸してごらん
そら、春の風
おともの音楽:Bob Dylan's "Tangled Up in Blue" performed by Tedeschi Trucks Band