本の学び
『サラバ』 西加奈子
サラバ
読み終えてしまった
約2か月
長期にわたって
“入り込んで”
いたので
喪失感の只中だ
いっぱい
どきどきしたし
いっぱい
わくわくしたし
爆笑したし
刺激も学びも
あった
切なくて
胸がちくり
もした
明日から
何を楽しみに
過ごせば良いのだろう?
大げさだけど
本気で
ちょっとさみしい
「物語に出てくる登場人物が
もう異世界だった
僕とは全く違う世界で
全く知らない物語が
始まっているのだと
思うとワクワクした
そして
そんな中
自分にどうしようもなく
寄り添ってくれる一行を
見つけると
体中が悦びにふるえた
この言葉は僕だけのものだ
そう思えた」
中巻P264
作中に出てくる
“僕”のセリフそのものが
まさに
“わたし”の感想となった
おそらく
“僕”のセリフは
そのまま
西加奈子さんが
さまざまな作品に
触れられ
たくさんの言葉が
西加奈子さんの
血肉となり
”溢れんばかりの愛情と
頑なな責任感を
持っている文章”
P54下巻
が生まれたのだろう
『サラバ』のような
すてきな作品が
出来上がったのだろう
と感じた
いろいろ混ぜ込まれていて
一見
とっ散らかってる
予測不能な
ストーリー展開
だけど
確実に
緻密に
編み込まれていて
繋がっている
“糸”を
手繰り寄せるように
引き寄せられた
決して
“揺れてない”
P143
“芯”を持っている
P144
“幹”を
信じる心
P123
まさに
”溢れんばかりの愛情と
頑なな責任感を
持っている文章”
だった
だから
唯一無二なのだろう
人間の
弱さゆえの醜さが
切なくも
愛おしくも
あった
そのことに
わたしの心も
救われた
気がした
「私が信じるものは
私が決めるわ」
「自分だけが信じるものを
見つけなさい」
“すべては
なされなければ
ならない時に
なされているのでは
ないだろうか”
P200下巻
おりしも
読み終えた日は
8月6日
原爆の日
広島平和記念日
だった
いろいろ考える
一日になった
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