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読書記録4 「なんとかなる」と思える心を手に入れる!『なんとかなると思えるレッスン』の魅力

1. 本の基本情報
・タイトル: 「なんとかなる」と思えるレッスン
・著者名: 舟木彩乃
・出版社: ディスカヴァー・トゥエンティワン
・出版年: 2023年
・ジャンル: メンタルケア / 心理学 / 自己啓発
・ページ数:205ページ

2. この本を読んだ理由
私は社会人3年目で、特に今の部署(配属1年目)では初めての業務が多く、見通しが立たない不安をよく感じます。
また、自分の心配性な性格から「どうにもならない」と思い込んでしまうことも多く、そんな不安を軽減する方法を知りたいと思い手に取りました。

3. 本の概要
本書では「首尾一貫感覚(SOC: Sense of Coherence)」というストレス対処力の概念を中心に、不安やストレスへの向き合い方が解説されています。
首尾一貫感覚は以下の3つの感覚から構成され、互いに影響し合っています:
・把握可能感 → 「だいたいわかった」
・処理可能感 → 「なんとかなる」
・有意味感 → 「どんなことにも意味がある」

著者は1万人以上をカウンセリングしてきた経験から、多くの人が「処理可能感」が低いために不安やストレスを感じていると述べています。
本書では、日常生活や仕事で活かせる具体的な方法を紹介し、この3つの感覚を育むことで、心の余裕を作る大切さを伝えています。

4. 感想と考察
印象に残った点
・首尾一貫感覚を高める重要性
自分の生活や職場において、特に「処理可能感」が低くなりやすいと感じ、納得しました。
・「初めての業務に対する対策」の具体性
本書では、「把握可能感」を他人の経験からも高められると述べられており、過去の先輩の報告書や実績を参考にすることの重要性を学びました。
・前向きな視点の育て方
例として、トラブル対応について「ただの面倒事」ではなく、「技術力向上や周りへの貢献の機会」と捉える考え方が示されており、自分のネガティブ思考を少しずつ変えるきっかけになりそうです。

自分の生活や価値観への影響
この本を読んで、自分の現状が首尾一貫感覚の低下に当てはまる部分が多いことに気づきました。
配属1年目の部署では、以下のような状況がありました:
・把握可能感が低い: 初めての業務で見通しが立たない。
・処理可能感が低い: 自分だけでは対応しきれない課題が多い。
・有意味感が低い: トラブル対応が「面倒」と感じ、意味を見出せないことが多い。

本書を参考に、以下の対策を取り入れることを決めました:
・把握可能感を高めるために:
他人の経験を活用する → 過去の先輩の報告書や実績を確認して不安を軽減する。
・処理可能感を高めるために:
頼れるリソースを活用する → 優秀な先輩にアドバイスを求める。
・有意味感を高めるために:
前向きな思考に転換する → 例えば、トラブル対応を「スキルアップの機会」と捉える。

5. この本をおすすめしたい人
・初めての業務や責任に不安を感じている社会人。
・心配性やネガティブ思考を少しでも改善したい人。
・心の余裕を持ちたいと考えている人。

6. お気に入りの一文
「この『なんとかなる』と思える力、処理可能感を高めることが、ストレスに弱いタイプの人、ストレスフルな状況でメンタルが弱っている人には大切なのです。」
この言葉は、まさに自分にピッタリだと感じました。
特に社会人3年目の今、仕事のプレッシャーや不安を感じることが多く、この一文に大きな共感を覚えました。
これをきっかけに、処理可能感を高めていき、ストレス耐性(首尾一貫感覚)を鍛えたいと思います。

7. その他メモ
・「首尾一貫感覚」という概念は、スウェーデンの医学者アントノフスキーによる提唱。
・書籍内で紹介されているワークは、ストレス管理や日常業務に応用可能。

8. まとめ
「なんとかなる」という言葉に救われたい人にピッタリの一冊!
シンプルな実践方法が豊富で、読むだけで「まあ大丈夫」と思えるような温かみがあります。
日々のストレスを軽減し、心に余裕を作りたい方におすすめです。

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