いろんな人に知ってもらいたい作業療法の哲学的分野
自分はウィンラード&スパックマンの作業療法を参考に、日本語で書かれた本を読んでます。(参考に出てる文献読めればいいけど英語なので😢)
そこでは、
プラグマティズム、アーツ&クラフツ運動、啓蒙思想(おそらく道徳療法を含む)、実存主義(作業療法ではキルケゴールと結びつけられるらしい)、構造主義、ホーリズム、ヒューマニズム、などが関連があるとして書かれてます。
前の記事でも書いた通り、とりあえずプラグマティズムを抑えておけば基本的に十分です。
(プラグマティズムで色んな観点から考察されているから言葉は違えど様々な内容についての本を読めば結局上記の内容に触れてたりします)
ただ、作業療法を考える上では関連性の高いアーツ&クラフツ運動、道徳療法は触れておきたいですね。
経緯は違いますが、どちらも何らかの疎外から脱却しようとする運動です。
歴史的な具体的事例を知る事で見えてくる事もあると思います。
アーツ&クラフツ運動は下の本を読みました。大学レベルの固い本でした。
歴史的な流れやどのようなことがあったかなど、全体的な概略が書かれています。
(ヴェネツィアの石で省略されている部分をバンバン引用されていたので補足として読めたのはありがたかったです。)
また、仕事についての考えは、ラスキンのゴシックの本質が重要らしいです。こっちも中々難解です。
(簡略版でした。あとで知ったことはゴシックの本質だけまとめたものもあるらしいです。ただ、グロテスクだけ他の章でまとめられているのでそれがどうなっているかは分かりません。)
とっつきやすさとしては、
コミュニティデザインの源流が写真も多くて読みやすいと思います。
一般の人にはこちらをおすすめします。
(自分は作業療法で重要なラスキン・モリスあたりしか読めてません。)
道徳療法については、新作業療法の源流に重要論文がまとめられてます。
これはおすすめです。
ピネル関係は、精神障害と心理療法に詳しく書かれています。
その時の時代背景も書かれてます。
(自分はこれ以外にピネル関係を書かれた本を見つけることが出来ませんでした。😢)
個人的に、何となく、今の社会の流れも違う意味合いではありますが、繰り替えされているように思われます。
(AIなど機械の発達による仕事の変化、高齢化社会による労働力減少など。)
(今現在もう変化があり遅いかもしれませんが、)
そうした変化があった時に、参考になる考えなのではないかと思われます。
一般の方も興味があれば、アーツ&クラフツ運動は調べてみると良いと思います。
参考文献
Willard and Spackman's Occupational Therapy 13th Edition