「自分を好きになっていいんだよ！」

そこはかとなく、底が見えない「承認欲求」

私は自分が嫌いで嫌いで仕方なかった。

いつでも死にたかったし、私が死んでも誰も悲しまなくて、

それなら誰も気づかない間にいなくなってしまおうと思った。

誰か一人でも私がいないことに気づいてほしくて、

誰かにどうしようもなく必要とされたくて。

小さな頃から顔色ばかりを窺って生きてきたの。

でもやっぱり一人じゃ物足りないから、みんなに必要とされたくて。

自分をなくして、自分を削ってでも相手が喜んでくれることが、

私の幸せだった。

それで愛を感じられる気がしたし、

誰かが喜ぶことで私の承認欲求という欲が満たされるから。

でも承認欲求なんて、物欲なんかよりよっぽど満たされないの。

誰かから認められたら、もっと多くから認められたい。

凄くて素敵で唯一無二なんて言われてみたい。

可愛いだけじゃ物足りない。

ジェラシー感じちゃうあの子よりも人から好かれたい。

承認欲求に数を求めだしたら最後、

それは終わりが見えなくて、月すら無い夜みたいに深く暗いの。

でも自分が好きになれない自分、誰かに好きになってもらえるわけなくない？？

まあ、なんてことは感情論というか根拠のない言葉というか。

でももし、自信がない状態の自分を誰かが良しとしてくれて、

誰かに好意を向けられたとして。

例えばそれが自分も素敵と思う相手だったとして。

自分が好きだと言えない自分を好きだと言う相手のこと、少し疑っちゃわない？

「だって私のどこが良いの？」

「こんなに何もできなくて、こんなに醜いでしょ？」

あ、ほら私今悲しい。

結局あなたはどうしたい？

結局君は、いろんな人から良しとされたい？

うん。それ、ちゃんと素敵だよ。

結局君は、好きな人から「愛してる」と言われたい？

嗚呼、なんて素敵な夢なの。

結局君は、何のためにその欲を満たしたい？

結局何を求めるにしても、その欲求は、

他人から何かを必要とし、他人に期待し、

他人に何かをしてもらうことを考える限り一生尽きなくて、

一生あなたにつきまとうのよ。

自分への「嫌い」を、他人からの「好き」で解決しようとしないで。

自分への「嫌い」を、自分への「好き」で解決しようとしてみなさい？

あなたがその「好き」を少しづつでも感じ出したとき、

多分今よりもっと多くの人が周りにいて、

ちゃんとその人たちはみんなあなたのこと愛しているから。

自分を好きになっていいんだよ？

誰に迷惑かけるって言うのよ。

自分を好きだなんて自信過剰でバカみたい？

それで何が悪いのよ。

卑下の目でみるあんたより、よっぽど幸せに生きてやるわ。

だってあなたはこんなにこんなに可愛いんだもの。

今日もあなたは

今日もあなたはちゃんと色んなことと戦えた！

今疲れたのは今日ちゃんと頑張れた証拠。

だから今何もできない自分を責めないで、

自分を嫌いになんかなってあげないで？

今日もあなたは誰よりも素敵でした。

明日も今日より素敵なあなたでありますように。