青い空とピンクのユニフォーム🌸セレおじ版【Vol.4】
迷わず行けよ、行けば分かるさ!👍🏻
当社がセレッソを応援していることは、当社Twitterを通じて積極的に発信させていただいております。
こういうツイートをすると、「ウチもやってみたい」「いいな〜」というリプをいただきます。
「迷わず行けよ、行けば分かるさ」ということで…やりましょうよ!
そこで、当社がどんなことをしているかをまとめてみたいと思います。
ちなみにこの取り組みを率先しているのは、セレ担がいる「あぷり八尾太田」という施設です。
シーズン前にやったことは以下のとおりです。
サポーターズカード
推し決め
ピンクのユニフォームで撮影会
「みんなで応援」ポスター
ペットボトルメガホン
DAZNの応援観戦会
1.サポーターズカード
昨年秋に行った応援観戦会で感じたことですが、ご利用者様が「ピンクのユニフォーム」を着るとどこか心躍っている感じを受けました。
この興奮や感動、今っぽい言葉でいえば「エモさ」を、オフシーズンでもご利用者様に感じていただきたい。そして、「自分はセレッソを応援している」という誇りみたいなものをなにか形に残せないかなと考えたのが、この「サポーターズカード」の趣旨でした。
ご利用者様のお写真、お名前、そして推し選手を記している、ハガキ大のカードです。(ストラップもピンク)
これを応援観戦会のときに首からかけていただくことで、「私も応援する」感を高めていただきたいと考えました。
また、推し選手名を入れることで、周りのスタッフがそのご利用者様がどの選手を応援しているかがひと目で分かるという工夫もしています。
2.推し決め
上記「サポーターズカード」を作る上で重要なのが、「推し決め」です。好きな選手をご利用者様に決めていただこうということで、まずはこの「推し決め」からスタートしました。
3.ピンクのユニフォームで撮影会
「推し決め」を行ったら、次は撮影会です。
当社にはセレッソのロゴと当社のロゴが入った、記者会見で使われる幕があります(作りました)ので、それをバックに写真撮影をしました。
ご利用者様だけでなく、スタッフも。
4.「みんなで応援」ポスター
「サポーターズカード」に使った写真ですが、思いの外、皆さんいい笑顔だったので、もっといろんなことに使いたいなと思い、施設内で「みんなで応援」ポスターなるものを作って貼り出しました。
デザインはご利用者様バージョンとスタッフバージョンがあります。施設内に貼り出すことで、ご利用者様もちろん、スタッフの潜在意識にも呼びかけています。
5.ペットボトルメガホン
サッカーの応援ではメガホンは基本使いませんが、ご利用者様は手を叩く力が弱いので、なにかを使って音を出したいなと思い、ペットボトルを思いつきました。
ラベルはセレッソ仕様にし、空だと寂しいので若手スタッフはデコってくれました。これらはご利用者様と一緒に作っております。
6.DAZNの応援観戦会
現在、JリーグはDAZN経由で中継されていますので、契約しました。
1アカウントで5デバイス、同時視聴は2デバイスまで見れますので、一日につき2施設で応援観戦会を行っております。
当初はサッカーにあまり興味を示さなかったご利用者様でしたが、最近では映像を見ながら「うまいね」、ファールを受け倒れ込む選手を見ると「痛そうや」、ゴールが決まると「やったね」と感想を漏らされたり、サッカーのルールが分からない方に教える姿も見られています。
徐々に増えてきている、ピンクのユニフォーム
観戦に際して決めていることがあります。それは「強制しないこと」。
興味があれば輪に加わっていただき、興味がなくなればその場を離れていただく。呼びかけはすれど、自由参加にしています。
最初からベストは求めません。そうすると後がしんどくなります。
徐々に、徐々にですが、ご利用者様も興味を持たれる方も増え、ピンクのユニフォームを着て応援される方が増えています。
もちろん課題もあるよ
もちろん、課題もあります。それは「スタッフの意識」です。
どうしても本業がありますので、「セレッソ」に関しては二の次、いや三の次になりがちです。
取り組み注力施設である八尾太田とその他の施設での“温度差”は残念ながら存在します。
でも良いんです。“強制”はしたくないので。
強制するとアレルギー反応が出てしまいます。
徐々に徐々に…ご利用者様が興味を持てるようにしていきます。ご利用者様が興味を持たれれば、自ずとスタッフも動いてくれます(はず)。
全ては“ご利用者様のため”
一般的に施設にいらっしゃるご利用者様はほぼ社会とは隔絶された生活を送られています。さらにコロナの影響で外出の機会も少なくなっています。
他の施設の方で聞くのが「個人的にはやってみたいけれど…」です。
ご利用者様がイキイキとなれば、やるべきじゃないかなと思います。
もちろん、「人が足らない」「やる間がない」「施設の理解がない」という「ないないづくし」は理解できます。
しかし、サッカーの応援だけでご利用者様のADL(=日常生活動作:Activities of Daily Living)が改善し、介護度も改善したら、ご利用者様だけではなくご家族様も、スタッフもWin-Win-Winじゃないでしょうか?
この「応援」は「誰かのために役に立ちたい・応援したい」という気持ち、つまり、この世の中にあって「自分の存在意義」を確認できる大切な思いを掻き立ててくれているはずです。
日々、刺激のない毎日だったらどうでしょうか?
カターレ富山の左伴社長がこういうことをおっしゃっていました。
「無気力、無反応、無感動になることが、生きていて一番つまらんことです」
私はこの言葉にいたく感銘を受けています。
サッカーを応援するということは、歓喜も落胆も味わいます。
でも、それは「感動する心」があるということです。
ゴールが決まる瞬間、スタジアムは一瞬の静寂に包まれ、スタジアムの全視線は直径70cmの球体に注目されます。ボールがネットを揺らした瞬間、味方サポーターには歓喜の爆発が起こり、天を仰ぐ相手サポーターがいるのです。
でも、そんな感動や興奮する機会を私たちが奪っていいのでしょうか?
「サッカーは若い人だけのスポーツ」ではありません。お年寄りにもその興奮や感動を味わっていただけたらと思います。
「セレッソのオフィシャルパートナーというアドバンテージがあるからできる」…と思われるかもしれません。
ただ、パートナーだからといっても社内での理解があるかと言えば、それは別物です。はっきりとイエスとは言い難く、まだまだ理解していないスタッフがいるのも事実です。
でも、私は左伴社長の言葉を胸に、ご利用者様にサッカーの興奮・感動を味わっていただきたいという思いでこの取り組みを進めています。
なので、「人が足らない」「やる間がない」「施設の理解がない」という状況もどうにか創意工夫しながら変えていただけたらと思います。
なによりも大切な思いは「ご利用者様のため」です。
『Beサポ』のお手本・天正寺さんの足元にはまだまだ及びませんが、徐々に徐々に桜の輪を広げていけたらと思っています。