「住まいから考える、森のこと」
今日はフォレストカレッジの第1回目の開催日だった。前回のオリエンテーションが楽しくて、今日の講座もワクワクしながら開始時間を待つ…。
第1回目の講座「森と住まい 住まいから考える森のこと」
イギリス時間午前5時40分、まずは木こりの北原さんの仕事現場の中継から始まる。
今年、辰野町にある宮木諏訪神社の御柱の伐採に携わるため、現場の下見に行ってる北原さんが、神社の森の様子や伐採予定の御柱について説明してくれた。
その後、今日の講師の3人が現在の取り組みを紹介!
①古川泰司さん(一級建築士・森林インストラクター)
木造の個人住宅の設計監理を中心に活動している古川さんが手がけた木の家
建ててすぐと
10年後、シルバーグレーになった木の家、まったく雰囲気が違う。
「子供たちのための木の家を作ってほしいと」依頼されで手がけた保育園は、杉の床材に変わり子供達の遊びが変わった。
床が木材になり心地よくなったことで、子供たちの動線が低くなる。
「この保育園に通う子供達はなんて幸せ」と保母さん(35年前の呼び方)時代を回想しながら思う。こんな理想的な環境の保育園はなかなかない!
②澤 秀俊さん(建築家)
飛騨高山で自伐間伐材の物流システム&山を元氣にする地域通貨ENEPO発行
1.間伐材の物流システム:行政との協働による定期物流トラックが市内13カ所の集積場を周回し集材。
2.山の恵みを余すことなく利活用:幹や枝は建材・家具・薪・チップへ、葉はアロマや土壌改良剤へ。
3.通貨発行と運営:出荷売上を地域通貨Enepoとして参加者へ還元し、協賛店で使用できる仕組み。
地域の森林保全のための循環型経済システムは2021年のグッドデザイン賞にも選ばれた。
デジタル通貨とも提携、すごく良くできたシステム!
Twitterも早速フォロー、これで今後の澤さんの活動もわかる!笑
③有賀 真人さん(長野県伊那市にて小さな製材所と工務店を経営)
製材業は、森と人をつなぐ仕事。90年以上にわたって製材業を営んできた有賀製材所が取り扱っている材木は、ほぼ100%この地域で育ってきた木。
初代社長の真人さんのおじいさんは、「薪一本買いに来る人も大切にしろ。」が口癖だった。その言葉の裏には、「どんな小さなものでも、買ってくれるお客様は大切にしたい。」という想いがある。(下記のインタビュー記事での言葉)
それぞれの木を使うメリットやデメリットを知り、どう伝えられるか?木の癖をいかに読み解くか?が大切。
講師の話が終わり、受講生同士でグループに分かれてディスカッション!
中部山岳国立公園のスタッフのはっとりさん、山を夫婦で所有してるあゆみさん、昆虫食ベンチャーで働く田中さん(やっぱり将来昆虫食べるんだ😅)
の3人と話をした。
あゆみさんは山を、私は森を所有していて、お互い同じ悩みを抱えてることがわかり、それが共有できたのが嬉しかった。
例えば「山の中のキノコ」村の人にとっては山は自分のものという感覚があるからキノコを持ち帰る。(法律上は所有者のもの)
私の森にはパブリックフットパス(公道)が交差しているため、私有地のエリアにも知らない人が足を踏み入れる。(法律上は入ってはいけない)
所有、共有、占有の境界線がむずかしい…。
フォレストカレッジを通じて、色々な分野の森に関わる人たちと出会い交流できるのはとてもありがたい。
横のつながりができると、知恵や知識も増えていく。
画面から伝わる薪ストーブのパチパチはぜる音を聞きながら、あっという間の2時間半の講義が終わった。
2回目の講義ではどんな話が聞けるのか、今から楽しみでしょうがない!
また次回もしっかりレポートしたいと思います。お楽しみに〜💖