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食卓の向こう側(6)骨なし魚 抜かれているのはなんですか


子供のころ、魚を食べて骨がのどに刺さり、ご飯を丸のみしてなんとか凌いだことを思い出す。

今回の記事は骨なし魚の話…


「おたくで買った『さんまのかば焼き丼』の具を食べたら、骨がのどに刺さって病院に行った。治療費と交通費計七千九百円もらいたい」

首都圏のある生協に、クレームが入った。昨年十一月、相手は三十代の主婦だった。

「魚に小骨はつきものだろう」「購入した人の注意不足ではないか」。内部でそんな声も上がったが、包材に注意書きはなかった。示談となり、生協は主婦に全額を支払った。

「骨なし魚の影響ですかね」。関係者はため息をつく。


骨なし魚とは、骨を取り除いた魚のこと。

東京の冷凍食品会社「大冷」によると、ブームに火をつけたのは一九九八年に発売されたタチウオ。

魚好きだが、魚があって食べにくいという高齢者の病院食用に開発された。

その後、カレイ、サワラ、アジ、キンメダイ、サバなどの種類が増えた。照り焼き、塩焼きした加工品や打ち粉をつけた半加工品も登場。

骨がのどに刺さる恐れがない、ゴミも出ないことが重宝され、ホテル、レストラン、機内食、給食、弁当などの業務用から、今や一般家庭にも浸透しつつある。

現在の市場規模は約二百億円とも言われ、魚離れに悩む業界にとっては”救世主”的存在だ。


中国・天津特別市内のある国営水産会社の加工場。日本向けの骨なし魚をつくっている。九州大大学教授の甲斐 諭(59)は今年八月、そこを訪れた。

全身白ずくめの若い女性たちが並び、ケースの中から、うろこをはがした冷凍魚を取り、背骨はもちろん、小骨まで一本一本取り除いていく。

下から光を当てて身を透かし、取り残した骨がないかチェック。タンパク質ののりで張り合わせて仕上げる。身を開かないと「骨なし」とは分からない。

工場側の説明では、女性たちは全寮制で月給は日本円で七千円ほど。人件費の高い日本ではできない手間のかかる作業「職人の世界だな」。甲斐は思った。


「はしを使う文化がなくなる」「アジアの低賃金に支えられた暮らしはいかがなものか」。骨なし魚に対する批判は少なくない。

だが、加工の手間を海外に肩代わりさせているのは、渋皮をとって食べるだけの状態にした「むきグリ」や、花の形に切られたニンジンとて同じこと。

さらにとがずに炊ける無洗米、皿に盛るだけのカット野菜、焼くだけの味付け肉…。かつて家庭で衣服を縫っていたのが、既成服が当たり前になったように、台所の外注化は深く浸透している。

「トントントン」から「チン」へと変わる台所。このままいけば、母から子へと伝えてきた、食材を無駄なく上手に使う知恵や多様な地方料理は途絶え、家庭の味は消えうせる。

骨を抜かれているのは、われわれの暮らしの方なのかもしれない。


魚の嫌いな理由は「骨」

2001年度に「大日本水産会」が首都圏の小・中学生を対象にした調査によると、魚が嫌いな理由のトップは「骨」で 57.1 %。次いで「におい」(7.1 %)、「脂っこい」(5.8 %)、ど「味」(5.1 %)の順だった。


転載終わり


 この記事を書きながら、食べているのは、渋皮をとって食べるだけの状態にした「むきグリ」

 原産国の表示がないけど、たぶん中国産、ここイギリスでもアジアの低賃金に支えられた暮らしが広がる。


今回の記事は魚の話だったけど、イギリスでも、美味しい魚が食べたければ、魚屋で買うのが一番!

ロンドンのプリムヒルローズには「プルヒル姉さん」という日本人女性がいる魚屋さんがある。

最近、姉さんは「ヨーロッパお魚ハンドブック」を出版、大人気につき増版、在英日本人が買いまくっている。笑


デービッドがあまり魚を食べないので、私には必要ないけど、調理法も載ってるし、魚好きの日本人にとっては超便利な本!

私も魚が食べたい時はプルヒル姉さんのところに行く。スーパーで売っている魚とはレベルが違う。鯖の燻製や、お刺身の盛り合わせ、姉さん手作り珍味など、日本クオリティーの魚が手に入るのでついつい買いすぎる。笑

ここにもしばらく行ってない、最近食べたシーフードといえばスーパーで売ってるはスモークサーモンやゆでエビくらい、お刺身やお魚はずいぶん食べてない。

ロンドンの日本食レストランも好きだったところはほとんど閉店しちゃったし、結局、和食は家で食べるしか選択肢がないな😅

次回ロンドンに行く時は、日本クオリティーの魚を買いプルヒル姉さんのお店に行ってみよう。自分へのご褒美大事!笑





日本のスーパーで売られている半分にカットされたキャベツ、イギリスでは見かけない。したてはカット野菜を買ってたこともあるけど、今は丸のまま食べてたこともあるけど、は





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