【感情交換】恋と誤解された夕焼け
私にはひたすら自分の気持ちを言語化することを手伝ってくれる友人がいる。
その人と同じ本を持っていたから、ある企画をした。
この本に好きに書き込んでいい。自分の感情・相手への感情・他の人への感情。
なんでも。
お手紙も書く。
で、会って渡すんじゃなくて、郵送しよう。
というもの。
大人になって軽率にお手紙を書くことってなくなったし、LINEでもなんでもすぐに連絡ができるこの世の中だから、特別な文通みたいでワクワクした。
とにかく苦しくなった。
人の感情をなめていたなあ、とつくづく思う。
いや、人の感情というより、この人のことを私はなめていたのかもしれない。
この本に追加されて綴られている文字はシャーペンで書かれていて、
細ぼそと遠慮がちに、振り絞って出てきたような感じに見える。
どこかにいってしまいそうな、儚さみたいな。
孤独に耐えきれないような、そんな感じ。
普段、自分の気持ちをなかなか出せない彼が、書いた言葉。
こんな特別なものはこれ以上ないような気がする。
そしてそれが私に向けられたものであれば、なおさら。
恋愛だけが愛ではないんだろう。
ただそう思って私は逃げるのだ。
きっと一緒にいるべきなのは、こういう、
うすいさきという人間を、ちゃんと現実に生きている私を、しっかり見て、理解して、受け入れてくれている人なんだろうなと思う。
思う。
思うからって。
一緒に生きるって、なんなんだろう。
友達とだって一緒に生きてる。
夫婦だって一緒に生きてる。
同僚だって一緒に生きてる。
一緒に生きていこうねの約束を結婚だと思っていたけど、一緒に生きるって・・・?
恋愛とか、家族とか、考えれば考えるほど難しい。
だけど、人を動かすのは人の感情だな、と思う。
交換本。
気持ちの交換。
露骨に対象者がいて、その人へのメッセージ。
そこでのすれ違い。
人間関係の難しさと自分勝手さを感じた。
だけど、一生の宝物になった。
こんなにちゃんと見てくれてる人がいるんだなあ。
きっとみんなにも近くにそんな人がいて、それに気づくきっかけになるかも。
noteが大好きなみんなにはぜひ真似して、感情の交換のきっかけになりますように。