はちみつと口内炎でカフェを開きたい。
大人になったらはちみつでは死ねない。
はちみつにはもっと有毒であってほしかった。
はちみつとシナモンパウダーをたくさん使ったトーストが好き。
けど食パンで口の中を怪我して、そこが口内炎になって、口の中で広がっていくのは嫌。
優しさとはちみつは似ていて、シナモンシュガーは日常のスパイス、口内炎は心に唐突にできる傷に似ている。
だから私はそれでカフェを開きたい。
ミルクコーヒーで急性カフェイン中毒とかにさせたら、もうずっと私のものになるかな。
また私ははちみつに溺れました。
そしてまた一段と弱くなりました。
身も心も私自身のものでは無い。
死ねば死ぬし、無くなれば死ねばいい。
そうまでして何を求めたい?
誰だろうってたまに思う。
近くにいて、当たり前の日常なはずなのに。
非現実的みたいな。
本当は幻だったっていう現実を見てみぬふりしてるみたいな。
気難しい文章で肩がこる。
企画書を頭を抱えながら作る。
その合間に君がいる。
この糸を切ってたまるかと辿るごとに危うい。
だけど私の知らない君はいつの間にか大人だ。
いつまでも子供なのは私だけだった。
可能性を私のわがままだけで潰してしまうのも如何なものか。
だけど嫌なものは嫌なんだからと花を踏み続けた先には何がある?
美しく咲く花なんて一瞬で刈り取られたら、もう私のものでは亡くなり、ちぎったところから腐るんだから、そのまんま死ね。
君と私がイコールで結ばれていればどんなに楽だったか。
久しぶりに夜の繁華街を見ると目がチカチカして
君はこんな所で過ごしているのかと嫌になる。
眩しくて目の前が見えなくて痛い。
小さな真っ暗な箱で2人の世界を繰り広げられたら、私は君と下手くそなダンスを踊りながら生き続けられるのに。
もっとたくさん、はちみつをください。
私が花なら、腐らせるほどの愛をください。
愛で人は殺せます。
だからやっぱり私は、君に殺されたい。