科目2:英語 B について
国際バカロレア(IB) Diplomaコースのグループ2では外国語を学ぶ。世界共通の大学入学資格であるIBの「外国語教育」はいったいどんなものだろうか。
私は英語を選択した。フランス語やスペイン語などの言語を学ぶことも可能だ。
授業は、とにかく実践主義だ。
先生が用意した新聞、雑誌の記事を読み、内容についてのディスカッションを行ったり、テーマに沿ってエッセイを書いたりを繰り返す。特に印象に残っているのは、雑誌形式で文章を書き、どのように工夫すればジャーナリスティックな見出しになるかを学んだ授業だ。
他には、短い小説を読んだ後、その続きを自分たちで創作するというクリエイティブ・ライティングもあった。
授業だけでなく宿題でも、多くのレポートを書く。長さは大体A4半ページから2ページ分ほどで、短めだ。テーマは自由な時も、先生がお題を出す時もあり、様々だ。
テーマが自由な時は、例えば、自分の興味のあった「ダイバーシティ」や「少年兵」の問題について、レポートを作成した。お題指定の時は、友人に宛てる手紙や詩の形式で文章を作ったり、『動物農場』や『ジェーン・エア』といった小説を先生から紹介され、その本の分析レポートを書いたりした。変わったお題だと、会社に友人を紹介するための推薦文を作成することもあった。
英文法に力を入れる英語の授業が多い中で、IBはとにかく英語を使って自分の考えを人に伝えたり、生の文章をたくさん読んで、そこから英語表現を学ぶことを大切にしているように感じた。
先生に提出したレポートも、文法的な間違いや、より適切な言い回しがあれば、赤字で修正後返却され、ネイティブ視点で自然な英語を使えるよう、導いてくれる授業だったと思う。