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はじめまして、アートセラピストの倉石聡子(くらいしあきこ)です。

私のnoteにたどり着いてくださった皆さま、ありがとうございます。
はじめましての方、既にお会いしている方、これからどうぞよろしくお願いします。

アートセラピストという仕事は、日本国内に欧米のような学術的な資格や認定団体がなく、非常に立場の弱い(というか存在感の薄い...)職種です。

アートセラピー=絵を描いて分析すること?
アートセラピー=アートして癒されること?

曖昧なイメージを持つ人も多く、特に定義付けもなされていないのが現状です。

Art Therapy /アートセラピーは心理療法の一形態です。アメリカではCBT(認知行動療法)ベースのアートセラピー、ナラティブ・アートセラピー、ファミリーアートセラピー、精神分析的アートセラピーなど、心理理論の数だけ存在する大きな枠の療法であることは、国内でほとんど知られていないと感じます。

「実際にどんなことするの?」
「どうやってアートセラピストになるの?」
「トレーニングを受けたいのだけど」

そんな質問をいただくことも増えたので、私自身がここに行き着くまでの道のり、 アートセラピーのあれこれを少しづつ書き溜めていこうと思います。

改めまして、まずは自己紹介

アートセラピストになるルートとして、元々心理畑にいた人と、元々美大やアーティスト出身の人、半々くらいの印象があります。
私の場合は、少し特殊なルート、全くの異業種であるレコード会社のプロモーターからの転向でした。

日本の大学を卒業後、音楽業界で多忙な日々を送っていた私が、芸術療法に出会い、会社を辞めて渡米。
心理学とアートを学部で学び直した後、アメリカに40校弱あるアートセラピーの指定大学院の一校でアートセラピーとマレッジ・アンド・ファミリーセラピーのトレーニングを受けました。

留学してすぐの頃、2001年9月11日、同時多発テロが発生しました。
留学生への締め付けが厳しくなり、心細かった私の救いになったのも、授業で仲間とアートする時間だったと今になって思います。
いずれ、アメリカでの留学体験について書いてみたいと思います。

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カウンセラー時々アートセラピスト→スタジオ設立

帰国後は長らく臨床心理士として、病院や学校、産業領域等で主に「心理職」「カウンセラー」として働いてきました。
アートを生かせる現場もあれば、難しい現場もありました。

「アートセラピスト」としては、施設や企業に出向いてグループや研修をしたり、会場を借りて個人セッションや、ドラマセラピストの仲間と助成事業やグループワークなどを行ったりしてきました。

6年前、READYFORを通じてクラウドファンディングを受け、apconcept studio(アップコンセプト ・スタジオ)を東京都杉並区に開設。
私はここで、主に個人・グループのカウンセリング、アートや箱庭セッションと、研修や出張講座を担当しています。
スタジオでは、他に読み聞かせスタッフによる親子向けの絵本活動や、アート講師によるワークショップを実施したり、助成事業を実施したり、アートセラピーを学んでいる実習生の受け入れなども行っています。

SNSをスタートするまで

実は、はじめてTwitterのアカウントを作ったのは2009年。
「アートセラピーについて発信するぞ」と息巻いたものの一度も呟けず、その後何度も挫折。
自分の名前で語れるようになるまで、なんと干支一周かかってしまいました!

「言葉にできなくてもいい」「言葉にしなくても伝えられる」という療法をあえて選んだ自分の性格には、それだけの月日が必要だったのだと思います。

アートセラピーの可能性や効果、カウンセリングとの併用、アートセラピストになるためのトレーニング、日米のアートセラピー事情など、長らく課題であった「言葉にして発信する」を2022年新しい年にnoteでスタートしてみます。

倉石聡子(くらいしあきこ)
・臨床心理士、公認心理師、米国アートセラピー協会登録アートセラピスト(ATR)
・アップコンセプト・スタジオ主宰、公立学校スクールカウンセラー 、大学非常勤講師、JCATA(日本クリエイティブアーツセラピー学会)理事他。

個人・グループセッション、スーパービジョン、コンサルテーション、研修依頼等はapconceptまでお願いします。

◾️Twitter(個人): @akiko_kuraishi 
◾️Twitter(スタジオ):@ap_arttherapy
◾️Instagram(スタジオ):apconcept_arttherapy
◾️HP(スタジオ):http://www.apconcept.jp/studio



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