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#ネタバレ 映画「ザ・スイッチ」
「ザ・スイッチ」
2020年作品
男性は意外とチャーミング
2021/4/20 9:11 by さくらんぼ (修正あり)
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
「スプラッター・ムービー」は苦手な私ですが、開始時刻がちょうど良かったので、映画館に飛び込んでしまいました。
地味なドラマでも凝った演出を競い、時に困惑させられる昨今ですが、映画「ザ・スイッチ」は奇をてらわず、安心して楽しめる作風になっていました。
それに、寸止めと言いますか、恐れていた血のりの量も、グロイシーンも意外に少なかったです。映画「ランボー」シリーズの後半の方がよほど刺激的。
ただ、ストーリーの「男女の入れ替わり」は、大林宣彦監督の映画「転校生」や、最近のTVドラマでは「天国と地獄」で見慣れているので新鮮味はありませんでした。
これも「新型ウイルスに感染するお話」だと思えば、タイムリーなのかもしれませんが。
主役の二人は魅力的です。
特に、男性の演技は意外とチャーミング。
★★★☆
追記 ( ヒロインがシゴキで成長するお話か )
2021/4/20 9:30 by さくらんぼ
映画「転校生」は、男女が入れ替わることにより、相互理解をするお話だと思いましたが、映画「ザ・スイッチ」も同様でした。
ヒロインは気が弱く、服装のセンスも悪く(着たきりスズメの私から見れば、服装のセンスも、女子の間でイジメの対象になることにはビックリ)、イジメられっ子だったのです。
実は、ヒロインの姉は警察官で、ヒロインは強い姉に憧れていたように思います。
そんなヒロインも、殺人鬼と入れ替わることにより、(事実上のトレーニングになり)逞しく成長するのです。
追記Ⅱ ( 「トッカン -特別国税徴収官-」 )
2021/4/20 9:46 by さくらんぼ
参考・TVドラマ「トッカン -特別国税徴収官-」のホームページ 。
人気TVドラマ「トッカン -特別国税徴収官-」(2012年)のヒロイン・鈴宮(井上真央さん)は、いつも職場では「ぐー子!」と呼ばれ、反発しています。芯は強くても、言いたいことが言えず、いつも「ぐっ…」と詰まってしまうから。
でも、これは先輩のイジメではありません。
役人は、普段は寡黙でも、「言うべき時には、ハッキリと言いたいことが言えなくてはなりません」。肝心な時に「ぐっ…」と詰まっていては、(説明責任が果たせないので)役人失格だと言われても仕方ありません。その核心的な部分を先輩はピンポイントで矯正しようとしているのだと思います。
( 滞納者から「死神」と呼ばれている先輩のピンポイント攻撃は、徴収作戦においても、得意技として出てきます。彼は滞納者の心を読み、沢山の財産の中から、一番大切にしている小さな一点だけを差し押さえ、相手をパニックにして降参させるのです。 「弁慶の泣き所」ですね。 )
そんなぐー子は、「安定した職業に就きたくて」、あらゆる公務員試験を受け、唯一受かったのが国税局の国税専門官でした。この「安定を求めて公務員になった」のは、多くの公務員の本音でしょう。でも、安定しているからと言って、「意外にも個性的な仕事である公務員」になるのは苦労の元だと思います。後から気がついたからといって、公務員からの転職は難しいですし。
ちなみに、「被害者の数は一億三千万人。日本で一番多くの被害者を出す犯罪『脱税』、徴収官は最後の砦だ」との話が書いてありますが、徴収官は善良な一億三千万人のしもべとして、一人の滞納者から税金を徴収するという思想は、現場のリアルだと思います。ちなみに、これは憲法の「公務員は全体の奉仕者」という言葉で裏打ちされています。だから、滞納者から「泥棒!」「悪魔!」と罵倒されても生きていけるのです。
死神と滞納者にしごかれて、四面楚歌の中、ぐー子は成長していくのです。
追記Ⅲ 2022.6.19 ( お借りした画像は )
キーワード「成長」でご縁がありました。色も良く、愛らしい絵ですね。無加工です。ありがとうございました
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)