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#ネタバレ 映画「モスラ対ゴジラ」

「モスラ対ゴジラ」
1964年作品
世紀の教育映画 
2016/5/5 7:25 by さくらんぼ(修正あり)

( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

「こいのぼり」が五月晴れの大空に絵を描いています。映画「モスラ対ゴジラ」(1964年)も、モスラの羽が大空に絵を描いていました。それは「夢やアート」を教えてくれました。

そしてモスラは双子でした。それは「兄弟や仲間と力を合わせること」を教えてくれました。

モスラは卵のときは殻で防御し、幼虫になっては地をはい、海を泳ぎ、成虫になると大空を舞います。その変身ぶりは、「柔軟な思考」を教えてくれました。

モスラの幼虫は口から糸を吐きます。その一本一本は弱いけれど、たくさんゴジラに吹きかけると、とうとうゴジラも動けなくなってしまうのです。それは「継続は力なり」を教えてくれました。

成虫のモスラは、空を飛び、羽からは毒の粉をまいてゴジラを攻撃しました。それは「知恵で戦うこと」を教えてくれました。

また、南海の孤島インファント島と、モスラの歌で、世の中には「異文化が存在すること」を知りました。

それから2年の後、NHKで「サンダーバード」(1966年)がTV放送を開始しました。私たちは「ノブレス・オブリージュとスーパーメカ」に魅了されました。

(  西洋の貴族は「平時は遊んでいても、有事にはまっ先に最前線へ駆けつけて戦うもの」らしい。)

でも、それより先に上映され、幼き頃に観た映画「モスラ対ゴジラ」は、映画館の大画面とカラー映像で受講した、「東洋的な世紀の教育映画」だったことも忘れてはいません。

★★★★★

追記 ( 「女子の こいのぼり」 ) 
2016/5/5 9:02 by さくらんぼ

「こいのぼり」が男子のものならば、「モスラ」は「女子の こいのぼり」だったのかもしれません。

「 プロデューサーの田中友幸によると、本作の企画原案は、制作の半年ほど前に森岩雄から「怪獣が暴れまわる映画も結構だけど、女性も観られる怪獣映画というのはどうだろう。すごく可愛らしい美人を出すんだよ」と持ちかけられたのがきっかけという。ここから「小美人」の設定が生まれ、田中は文芸員だった椎野英之のつてで中村真一郎を紹介され、中村と福永武彦、堀田善衛の三者に原作を依頼。こうして公開に先駆けて『週刊朝日』で「発光妖精とモスラ」が掲載された。」(「ウィキペディア」の「モスラ」より抜粋)

追記Ⅱ ( 怪獣が暴れまわる映画も結構だけど ) 
2016/5/5 9:56 by さくらんぼ

>「 プロデューサーの田中友幸によると、本作の企画原案は、制作の半年ほど前に森岩雄から「怪獣が暴れまわる映画も結構だけど、女性も観られる怪獣映画というのはどうだろう。…」

この当時からもう「新世代怪獣映画」を目指していた方もいらしたのですね。この気持ちを忘れないでほしい。そうすれば、着ぐるみだとか、CGだとか、そんな議論とは別次元に飛んでいけるはず。

追記Ⅲ ( 女性も観られる怪獣映画 ) 
2018/3/17 10:01 by さくらんぼ

>「 プロデューサーの田中友幸によると、本作の企画原案は、制作の半年ほど前に森岩雄から「怪獣が暴れまわる映画も結構だけど、女性も観られる怪獣映画というのはどうだろう。…」(追記より)

映画「シン・ゴジラ」と「シンデレラ」は、関係あると思います(詳細は映画「シン・ゴジラ」に)。

映画「シン・ゴジラ」は、「モスラ」同様、「女性も観られる怪獣映画」をめざしていたのかもしれませんね。

追記Ⅳ ( パート2 ) 
2018/3/17 10:18 by さくらんぼ

私の考える、映画「シン・ゴジラ」パート2は …

「 強い放射能で、凍結剤が劣化し、フリーズしていたゴジラは覚醒します。

政府はフィンランドの『オンカロ』を参考に、深さ500mの『落とし穴』を作り、自衛隊の火器等でゴジラを誘導して落とします。落ちたゴジラは自重でクラッシュ。

そこへ速乾性セメントを大量に流し込んだ後、周囲を爆破して埋めてしまうのです。『 年月日 ここにゴジラ眠る、10万年封印すべし 日本政府 』とのチタン製墓石とともに。

しかし … エンドロールの後、平和な春の東京湾が映りますが、画面の端に、一瞬、何かのしっぽが見えるのです。」

追記Ⅴ ( パート3 ) 
2018/3/17 10:23 by さくらんぼ

私の考える、映画「シン・ゴジラ」パート3は …

「 H・G・ウェルズ『宇宙戦争』では、絶体絶命だったのに、思わぬものが宇宙人を滅ぼしました。

同様に『思わぬもの』がゴジラを滅ぼすのです。いや、滅ぼすというよりも追い払うのです。

映画『モスラ対ゴジラ』(1964年)を観てください。成虫になったモスラは、最後の手段として『羽の粉(鱗粉)』を散布し攻撃しました。

どうやらゴジラは『粉もん』が嫌いなのです。

でもモスラはいません。だから今度は日本中が蹂躙されました。しかし、そんなゴジラも、ある日突然、しっぽをまいて逃げだしたのです。

何が起こったのか、首をかしげる政府。

時は春、

天気予報では『花粉警報』が流れていました。」


( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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