#ネタバレ 映画「Arc アーク」
「Arc アーク」
2021年作品
「浦島太郎」と関係ありそう
2021/7/15 10:09 by さくらんぼ (修正あり)
( 引用している他の作品も含め、私の映画レビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
評価に困る作品でした。
哲学的でわりと単調な話が続いていくのです。
観客に媚びてはいませんし、大まじめに作られています。
そのせいか、あまり飽きるようなこともなく、次の展開を注視していました。
どうやら昔話の「浦島太郎」が関係ありそうだとは思いました。
しかし、いかに芸術であっても「死体」は敬遠したいです。刑事ドラマでも露骨に死体が出て来るのは苦手なので。
・・・ゆっくり考えましょうか。
★★★ (とりあえず)
追記 ( 生死について考えた昨今 )
2021/7/15 10:29 by さくらんぼ
新型コロナウイルスのパンデミックが起き、有名なお笑いタレントさんが急死した昨年は、「元気な人でも感染したら一か月後の命は分からない」みたいな空気が流れて、皆怯えていたと思います。
しかし今はワクチンが出来て、それを接種すれば、感染しても亡くなる可能性は激減したようです。それどころか軽く済む場合が多そう。
でも、ワクチンを接種する人と、しない人(出来ない人)が生まれてきました。
このあたりのモヤモヤ感が、映画「Arc アーク」の永遠の命を獲得した人と、そうでない人に二分された世界観を生んだ背景なのでしょうか。
追記Ⅱ ( 「 アーク放電 」 )
2021/7/16 9:24 by さくらんぼ
映画「Arc アーク」で言うところのアークとは、「アーク放電」だと思います。
画像をお借りしました。
( 「株式会社 ダイヘン」 Q2. アークとはどのようなものですか? )
追記Ⅲ ( 「浦島太郎」と関係ありそう )
2021/7/16 9:28 by さくらんぼ
「アーク放電」は、写真ではなく、左側の三日月状の図を見てください。
アーク放電の三日月状の図から、「陰陽魚太極図」を連想します。「アーク放電が二本くっついたような感じ」です。
( ウィキペディア「太極図」参照 )
この二本くっ付いたような感じは、映画「Arc アーク」のチラシ写真にもあります。色も、半分が青っぽく、半分が赤っぽいですね。
映画「Arc アーク」は「陰陽魚太極図」をモチーフとして、陰があって陽が生きる。つまり「死があって初めて生が生きる」を語っていたように思います。
追記Ⅳ ( 陰陽の舞 )
2021/7/16 9:50 by さくらんぼ
これに似たようなシーンもありました。
片方に操り人形のように吊るされた死体があって、そのヒモを、もう片方にいる人間が操るのです。
まさに、生と死の饗宴ですね。
追記Ⅴ ( ある意味「ハッピーエンド」か )
2021/7/16 9:56 by さくらんぼ
ちなみに、永遠の命を得たはずのヒロイン・リナ(芳根京子さん)は、遺伝子の異常か何かで薬が効かなくなり、(映画では描かれていませんが)亡くなるのだと思います。
消えたはずのホクロが発生していましたから。
でも、永遠の命のむなしさを知った彼女には、それが救いなのかもしれません。
追記Ⅵ ( リナが触ったもの )
2021/7/16 10:08 by さくらんぼ
永遠の命を得ようとしたリナが知ったのは、
見送った、たくさんの人々の、
老いと死の手触りだったのかもしれません。
追記Ⅶ ( 老婆が触ったもの )
2021/7/16 10:19 by さくらんぼ
ラストシーン、
お迎え近い老婆(倍賞 千恵子さん)が、空に手を伸ばして何かをつかみ、口に入れようとしたのは、事実上の気功だったのかもしれません。
彼女は死について悟っているようでも、生に未練があるのでしょう。
追記Ⅷ 2022.7.3 ( お借りした画像は )
キーワード「陰陽」から連想した「こもれび」でご縁がありました。秘密の花園的な雰囲気がステキですね。少し上下しました。ありがとうございました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)