
#ネタバレ 映画「ぼくのエリ 200歳の少女」
「ぼくのエリ 200歳の少女」
2008年 スウェーデン
友は選ぶものである
2011-02-12 10:31 byさくらんぼ
( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)
ヴァンパイアのガールフレンドが出来てしまう男の子の話です。
ヴァンパイアからプールでコテンパンの目に合わされたイジメっ子。
でも、彼の手下たちにはおとなしい子もいたはずです。
おとなしいから、自分たちがイジメられないために、保身の手段として手下になったのかもしれません。
でも、友は選ばなければなりません。
選択を誤ると自分たちも「同じ穴のむじな」扱いをされ、一蓮托生の運命を辿りかねないからです。
オスカーも同様ですね。
気の弱い少年で、友人もおらず孤独でした。
その空気がモールス信号の様にヴァンパイアにも伝わったのです。
孤独を同じくする者どうしに友情が芽生えた瞬間でした。
二人には不運なことですが、やはりヒロイン・エリがヴァンパイアと判った時点で、オスカーは逃げるべきだったのかもしれません。
成功するかどうかは別として、いや、深入りする前ならヴァンパイアも見逃してくれたはずです。案外やさしさもありましたから。
友が出来ることは嬉しいものです。でも、友は選ばなければなりません。
ところで、話しは変わりますが、この作品では、私の知る限り、初めてモールス信号がリアルに描写されました。
壁をコツコツ叩いて通信する従来の描写では、実際の通信は困難だと思います。
この作品の様に、「叩く、ひっかく、を使い分け、ジリジリ △トン」とするのがリアルでしょう。
それだけ見ても上出来の映画でした。
モールス信号についての詳細は、映画「インファナル・アフェア」の追記Ⅸ以降に書きました。あの作品にもモールス信号が出て来ますから。
★★★★
追記 2022.11.3 ( お借りした画像は )
キーワード「雪」でご縁がありました。雪やなぎのようです。可憐で美しいですね。少し上下しました。ありがとうござました。
( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。
更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)