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#ネタバレ 映画「ハッピー・オールド・イヤー」

「ハッピー・オールド・イヤー」
2019年作品
本物の「ターミネーター」は過去からやって来る
2020/12/21 22:17 by さくらんぼ(修正あり)


( 引用している他の作品も含め、私のレビューはすべて「ネタバレ」のつもりでお読みください。)

予告編を観ても、どんな内容なのか今ひとつ分かりません。

そんな中での鑑賞でした。

しかし、この作品は「ターミネーター」ですね。

それも未来ではなく、過去からやってきた、情け容赦のない女ターミネーターです。

断捨離じゃなくとも、このようなイタイ人はいるでしょう。

そう言えば、「出世の秘訣は旧友に会わない事である」みたいな言葉を、どこかで昔読んだような気もします。

★★★★☆

追記 ( 「断捨離の禁則事項をあえてやってみた」 ) 
2020/12/22 9:41 by さくらんぼ

ヒロインのジーン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジンさん)は、北欧で学んだデザイナーの卵です。ジーンはタイに帰国すると、モノにあふれた(倉庫に近い)実家をデザイン事務所にしたいと考え、断捨離を計画するのです。

ここまでは良いのですが、ジーンの失敗は断捨離の理念を間違えていることにあります。

家族のモノまで断捨離しない。

を守っていませんでした。

つまり、断捨離とはきわめて個人的な行為だということです。

なのに、同居の母の古いピアノを、誰も弾かないからと売り払うのです。母にとっては青春の日の、たぶん家出した父との、思い出の品なのでしょう。だから断固反対しますが、それもお構いなしに、「私たち子どものじゃま!」と売ってしまうのです。

骨董品に同じものは二つとありません。母との関係も破壊されました。

断捨離に他人を巻き込まない。

その「独りよがり・無神経」は元カレにも災いをもたらします。

思い出の詰まった品を捨てるにはエネルギーがいります。捨てられないものを見ている内に、過去の清算のついていない出来事を思い出し、元カレの家にまで押しかけていくのです。元カレには新しい彼女がいましたが、そこへ古い品、古い思い出を持ち込むことによって、結果的に新しいカップルまで破壊してしまったのです。

劇中に日本の断捨離本が紹介されます。私が寝ていたのかもしれませんが、著者名までは紹介されていない記憶ですので、あえて名前は出しませんが、私も一冊読んだことがあります。

あの本では①は禁じられていたように思います。②はどうだか忘れましたが、劇中の母の言葉ではありませんが、「他人の過去をほじくりだすのは良い趣味ではない」ことは常識で分かります。

この映画「ハッピー・オールド・イヤー」は、「断捨離の禁則事項をあえてやってみた」的なドラマでした。

そのKYターミネーターぶりは、えぐいほど刺さります。

追記Ⅱ ( 私も断捨離をしました ) 
2020/12/22 9:57 by さくらんぼ

先日までTVドラマ「私の家政夫ナギサさん」が人気でした。

MRをしているヒロインは仕事が忙しく(家でも勉強が必要なので)、家の中はゴミ屋敷と化していたのです。そこにナギサさんという男性家政夫が登場するお話でした。

私の仕事はそれほど忙しくありませんでしたが、精神的に疲労して休日に掃除をするエネルギーはありませんでした。だから家はぷちゴミ屋敷と化していたのです。

私が断捨離を実行したのは仕事をリタイアしてからです。毎日午前中を作業にあて、3か月かかって自分の部屋をかたずけました。捨てるゴミは当然に分別し、売れるモノも分別して、A社、B社に売りました。

そして、以後、3年間にわたり、計3回断捨離をしました。

その後、引っ越しで、何十年も住んだ家じゅうの断捨離もしたのです。

年賀状も、感謝した後やめさせていただきました。

ですから、映画「ハッピー・オールド・イヤー」のヒロインの断捨離に対する情熱は分かる気がしますが、彼女やりすぎでしたね。

追記Ⅲ ( 私も売られてしまいました ) 
2020/12/22 10:07 by さくらんぼ

映画「ハッピー・オールド・イヤー」の母はピアノを売られてしまいましたが、私は想い出の詰まったカメラを売られてしまいました。

「 ヤシカ エレクトロ35 」。

大阪万博の時に私が初めて買った中級機です。「ろうそく一本の灯りでも写ります」みたいなキャッチコピーで、夜景に強く、最大30秒までの無段階自動シャッターでした。大口径レンズの虹色のコーティングが宝石を思わせ、カメラ屋さんに何度も通って、ため息をつきながら眺めていたものです。

だから、使わなくなってからも、(宝石として)飾り棚に鎮座させていました。

でも、ある日、気がつくと消えていたのです。

時に家族は、無断で他人の物でも売ってしまうものなのですね。

大事なものは「売るな・氏名」の付箋でもはって、大事に隠しておかなければなりません。

追記Ⅳ 2022.4.21 ( お借りした画像は )

断捨離で検索してご縁がありました。無加工です。ありがとうございました。



( 最後までお読みいただき、ありがとうございました。 

更新されたときは「今週までのパレット」でお知らせします。)


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