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地方の美容室(その他の個人店)の役割とこれから

地方の小さな町に美容室をオープンして4年が経ちました。

その町に住みながら、地域の方々と接していく中で感じている

「役割とこれから」

を書いてみます。

美容室などの「店舗」を構える事の重要性

少子高齢化の波は、確実に自分達の町にも駆け足でやって来ています。それはここだけではなく、多くの地域、特に地方の小さな町が直面している事かと思います。

人口が少ない場所でお店を出す事はとても勇気のいる事で、起業を考えている人達は避けてしまうことも。。

ですが、そこで考えて欲しい事は、、

地方の特に年配の方、お子さんを育てながらお仕事されているママさん方は本当に困っているという事


です。地方ではよくある事かと思いますが、近くに色々なお店が無く、少し離れたところまでいかなければいけません。

想像してみて下さい。年配の1人暮らしの方が、車の免許を手放せない理由を。

「危ないから運転免許返した方がいい」

と言ってしまうのは簡単です。

が、その手放せない背景を考えてはいますか?

ママさん達にしてみれば、移動は出来ますが、その分「時間」を奪われてしまいます。

そこで自分に使える時間が削られてしまいます。

「運転しなくても歩いて来れる距離にある、車で30分かかっていた移動時間を5分に短縮できる」

これだけでもお店を出す価値があり、困っていた人たちにとってなくてはならないものとなります。

コミュニティの繋ぎ役

今はコロナ禍も影響して、人と人とが実際に会ってコミュニケーションをとる事が難しくなっていて、地方の特徴ともいえる「コミュニティの強さ」が崩れてきているのではないかと感じています。

年配の方々はオンラインをほぼ利用しませんので、直接会って情報を得たり、話す事でストレスを発散したり、大事な役割を担っていました。

それが難しくなってきている今、そのコミュニティを繋ぐ役目を出来る可能性があるのが、美容室(その他個人店)だと考えています。

小さな地域でお店をしていると、必ずどこかで繋がっているお客様がたくさんいらして、お互いのお話の中で、その方が出てきたりするので生存確認や(笑)、それがきっかけで久しぶりに連絡を取ってみたりする方も少なくありません。

お客様同士のコミュニティの間に入ることで、繋げる事が出来ます。

困っている人がいれば、その困りごとを軽くしてあげる事がビジネスになるという事はもちろんですが、それだけではなく、地方の直面している問題を少しでも解決していく事が、これから地方でお店を構える人達の役割になっていくのではないかと考えています。








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しのぶ@美容師時々地域デザイン
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