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ベネゼエラのだめ(ル)オーケストラからの挑戦

ビバ・マエストロ! 指揮者ドゥダメルの挑戦(2022年/アメリカ/1h39)

若き天才指揮者の活躍と葛藤 激動の祖国ベネズエラへの祈り
1981年、南米ベネズエラに生まれ、世界の名門オーケストラから引く手あまたのスター指揮者グスターボ・ドゥダメル。貧困地区に生まれた彼は、恩師の作り上げた教育システムを受け継ぎ、祖国の若き音楽家たちを率いるのだが、現マドゥロ政権との軋轢が表面化する…。

グスターボ・ドゥダメルと言えばパフォマンス型の熱血指揮者というイメージでベネゼエラ出身というのも南米のラテン系かなと思っていたのだが、彼の出身母体であるユース・オーケストラの教育機関から指揮者になった逸材であり、その後、サイモン・ラトルに付いてベルリン・フィルのサブ指揮者から世界デビューしたのだった。だから彼が一番力を入れているのが貧しい子どもたちの音楽教育ということで、ベネゼエラのオーケストラでベートヴェンの交響曲全曲録音とか実績を残していた。しかし政情不安のベネゼエラで反権力的な発言をしたためにベネゼエラでの活動が出来なくなり、ベネゼエラと友好国である中国などにも演奏ツアーを中止されるなどの妨害を受けていた。

しかし世界的にはロサンジェルス・フィルに常任指揮者になったりウィーン・フィルやベルリン・フィルのオーケストラに招かれたりで国際的な指揮者になっていく。日本でもN響での演奏で好評を得たりしていた。その彼がベネゼエラでの活躍の締め出しと、さらに恩師のマエストロの死を乗り越えて、それでもベネゼエラ以外のユース・オーケストラにベネゼエラの子どもたちを招いて指揮をしたりするのだった。そのリハーサルの熱血指導とか実際の演奏での熱さとか感動を与える映画になっている。


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