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短歌レッスン46
こんな時期まで咲いている紫陽花。健気ではありませんか。そういえばドライフラワーのようにカサカサに渇ききった紫陽花を見たことがありました。冬の紫陽花で一句詠みましょう。
冬枯れの紫陽花色を保ちつつ
大した俳句は出来ませんでした。
釈迢空短歌
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「よろこびて」と「さびしくなれり」の感情を2つ重ねて「霙」の感じをよく表してますね。少ない言葉の中で、確かな情景と感情がマッチしています。韻律も素晴らしい。
模範十首。
笹井宏之『てんとろり』からです。
おそらくは腕あるその一本へむぎわら帽を掛ける。夕立
空き瓶をあらう あなたへ流れ着くための儀式としてすみやかに
一様に屈折をする声、言葉、ひかり わたしはゆめをみるみず
ひと束の意識を燃やせば水槽にみぞれのように生まれる気泡
耳鳴りがわたしを好むのもなにか小さな愛のような気がする
死んでいないひととわけあうおむすびの塩味きつい午後三時です
いたむひざむきだしにして泣いているどなたの子供でもないこども
その影と影のあわいに生命の昏い鼻孔がならぶ。残照
ひらかれてゆくてのひらを鳥が舞いみえかくれする島のきりぎし
さあここであなた海にないなさい 鞄はもっていてあげるから
「一様に屈折をする声、」は、句跨りの独自のリズムで詠んでますね。それを句読点で表現(指示)しているのは、釈迢空の影響でしょうか?
次のうたに偶然「みぞれ」が重なりました。今日はこれで行こう。
藤田湘子『新版 20週俳句入門』
切れ字の効果。俳句は切れ字よく使います。上中下すべてに切れ字はぶつ切りになるのでよくないとされています。上か中のどちらかで切るのがいいのかな?
冬枯れの紫陽花色を保ちつつ
全然切れてないですね。切れを入れるとしたら一番簡単な方法は「~や」にしてしまえばいいのですね。
冬枯れや紫陽花色を保ちつつ
紫陽花から離れてしまったので何を詠んでいるのかわからなくなってしまいました。それと色は「紫陽花」に含まれるから必要ないですね。字数を整える為にいれたけど。でも「色を保つ」の意味だからいいのか?そうすると途中で切れてしまうことになる。これはまずい。
短歌だったら
冬枯れの紫陽花 色を保ちつつ
としたいところですが何かいいアイデアはないか?
冬枯れや花の色は失せにけり
なんか過去にありそうだった。小野小町とか。
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに 小野小町
花としてしまうと「桜」で小野小町を連想してしまう。
冬枯れの色褪せてゆく誕生花
誕生花が紫陽花なんですけど、ここはなんでもいい。すべての人に向けた花向けの言葉です(色褪せてゆくがブラックですが)。
季語が2つという反則技ですけど、この場合冬枯れが主旋律だから許されるのです。紫陽花色としたことで、何かとは指定していない。自分自身の水々しさかもしれない。そんなところでしょうか。自分で解釈するのも野暮なんですが。
「うたの日」お題
今日はすべて自由詠です。時間帯によって傾向が変わってくると思うんですが朝7時代は相性が悪いような。最終回もそうだった。何時がいいでしょう。その前に歌を作らねば。
冬枯れの紫陽花。みぞれ、そそがれば 色よみがえり、ぼくはときめく
とりあえず一首。何首か詠んでその中のベストを選びたいですね。せっかくの自由詠ですから、実力が推し量れると思います。
御神籤(おみくじ)はサクラドロップ召し上がれカランコロンとネエやの御告(おつ)げ
ツイッターの方にアップしてしまった。これにすればよかったな。ニュース性もあったり。サクラドロップじゃ宇多田ヒカルになってしまう。こういう小さなミスをなくさないとどうしようもないですね。
冬枯れの紫陽花。みぞれ、そそがれば 色よみがえり、ぼくはときめく
ちょっとこれは難しくし過ぎだな。もうすこし簡単にならぬか?
みぞれ降り冬枯れの色よみがえり 紫陽花の蒼閉じ込めて落つ
文語が入ってしまった。7時代の自由詠見てみるか。
朝焼けにひとり時間を咀嚼してわたしをほどくホットカルピス
これかな?冬を感じさせるうたがいいと思うのだがみぞれはまだ早いな。
立冬の紫陽花枯れずいたずらに蒼を閉じ込め咲ききれるかな
修整しました。いたずらに修整すると良くないのだが。修整すればするほど最初に想いと違ってくる。
立冬の紫陽花かれずいたずらに青閉じ込めて凍りつくまで
いたずらに紫陽花かれず立冬の青を閉じ込め氷つくまで
「いたずらに青」か「立冬に青」か悩む。小野小町への相聞歌にすればいいのか?「いたずらに」は過ぎ去る時間を言っているのだな。幽玄さに対抗する青臭さ。
いたずらに紫陽花枯れずみぞれまで青を閉じ込め咲き散るままに
ああ、どんどん崩れていくよ。
いたずらに紫陽花枯れずみぞれまで青を閉じ込め砕けるままに
みぞれは身染れにかけてあると言ったら技詩かな。「身染れ」という言葉はないけど。「みぞれ」の意味はを探ろう。
いたずらにみぞれて青く紫陽花は青を閉じ込め砕けるままに
これにしようかな。また難しい歌になってしまったな。「みぞれて青く」は、久米正雄の俳句から。
「返り花」
簪(かんざし)鳴るや霙れて蒼き加茂を背に
投票
最後まで缶に残ったドロップを鳴らせば雪の夜の始まり
サクマドロップ出てしまった。これに❤を付けたが自分の歌も負けてないアピール。
御神籤(おみくじ)はサクマドロップ召し上がれカランコロンとネエやの御告(おつ)げ
サクマドロップなのかサクマドロップスなのか、調べる必要がありそう。
結果
いたずらにみぞれて青く紫陽花は青を閉じ込め砕けるままに
『 自由詠 』 やどかり #うたの日 #tanka http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=3146h&id=25
♪4つでした。難しすぎたかもしれないです。紫陽花は梅雨時期ですし、なんで咲いているのかわからない。咲くは入れなかったんだ。まあ、これで小野小町の相聞歌なんて言ったら怒られますね。
投票したと思ったらまた投票されてなかった。名前まで確認しなければ駄目ですね。うっかりミスが多すぎる。
第二回目、トップは
もう旅を終えたみたいに100円の文庫の群れがみている夕陽
『 自由詠 』 林あかり #うたの日 #tanka http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=3146h&id=1
この人は先生だから実力派ですね。その人から♪を貰えたので良しとします。100円の文庫は、まだ旅の途中ですよね。最近は100円文庫しか買わないから。けっこう買う人はいるんですよね。夕陽族のオジサンとか。黄昏族って昔あったような。
次点はやっぱこの一首でした。
最後まで缶に残ったドロップを鳴らせば雪の夜の始まり
『 自由詠 』 チェリー #うたの日 #tanka http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=3146h&id=40
どんなうたがいいかは読めるようになったかな。今日はしょうがない。自由詠は難しすぎる。
ここの秘密基地読まれているようなのでサイト名消しました。サイト名を晒しても応援してくれるとはないようなので。ついでに初心者というのも消しました。もう一ヶ月やっているんで。
第三回の自由詠トップ
老いながら満ちてゆくことお揃ひのフリースで行く月の劇場
『 自由詠 』 朧(ろう) #うたの日 #tanka http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=3146g&id=19
ほのぼの路線か。まあそういう人がいるということはいいことだが、むしろいない人の方が多いのでは。そういうやっかみは良くないな。人の幸福を妬むようになったら駄目だな。
砂時計秋の終わりを測るごと音もなく葉を降らせよ銀杏(いちょう)
『 自由詠 』 てぃも #うたの日 #tanka http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=3146g&id=24
❤は次点と同じ♪は一つ足りなかったがほぼ次点だから、読みは当たっているな。
在りし日の神の子だった僕たちの創りたもうた秘密基地って、
第四回投票した。今更投票してもしょうがないんだけど、少しでも反映されれば。ただこの歌の場合、最後の句読点は何を意味するんだ?音数的にはあっているのにな。「っ」は0.5音とか?次に何か言葉が入るのかな。「今はない」とか。