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短歌レッスン84
茂吉短歌
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さびしいのは今日の私だ!茂吉と同調している。風呂敷を放り投げるというのはどういう気持なのか?何も得るもがなかったのだろうな。そしてその風呂敷を拾い帰る。寂しいな。風呂敷を拡げるだけ拡げてみたいなことか。
模範十首
福島泰樹『中也断唱』に戻って、今日は「続中也断唱」。続は中也の息子文也追慕の短歌でアブタイトル「坊や」とある。
「六月一日、渋谷ジャンジャン。友川かずきのコンサートにゲスト出演。久し振りに中原中也「桑名の駅」を聴く。」
関西地方水害のためあわれあわれ桑名を通過したる汽罐車
ほろにがくあまくせつなくほのぼのと桑名の駅で買いし蛤
駅長がさげるランプのあかあかと旅の縁(よすか)といえど淋しき
本業に立ち返って存分に詩を書いてやる啼け杜鵑(ほととぎす)
十代で都会の闇を知㤲したダダと出会ったかぜ吹くな風
風が裏葉を翻すほどのささいなることに怒りて傷つきしかも
いつもいつもいつもさみしく叱られて風吹く廊下につっ立っていた
さようなら桑名の駅よ月の浜辺で拾いし釦いかになるらん
「最後に私たちは「坊や」を絶叫した。」
ほのかにあおいひかりのなかで石積んで遊んでいるは文空童子
いなやいな、薄曇りする河原にて小さな石を積むわたしよ
友川かずき「桑名駅」
「関西地方水害のため」とあるのは、1935.8.12で中也が体験したことだった。「桑名駅 此の夜、上京の途なりしが、京都大阪間の不通のため、臨時関西線を運転す」「あわれあわれ」が通過する「汽罐車」とかさなるオノマトペ。
実際に蛤を買ったのだろう。「ほろにがくあまくせつなくほのぼのと」のセンチメンタリズムは桑名駅の序詞。
「杜鵑(ほととぎす)」は歌人を象徴する鳥だろうか?「啼け」は強い言葉。
「知㤲した」「㤲」は「こころ、きょう」という読みがあり、ここは「こころ」だと思う。熟語を大和言葉で読むパターンかと。「かぜ吹くな風」は意味不明だが最初のかぜは「ダダのかぜ」だろう。もうダダではないということか?
みんな傷ついているな。風というのは世間の風のことだろうか?評判?
「つっ立って」は新カナだな。このへんはフィーリングか?「いつも」の三回繰り返し。上六になるが勢いなんだろう。三回繰り返しやってみようかな。
「釦」の詩も桑名だったのか?
「文空童子」は戒名かなと思ったが「~童子」というぐらいの意味だろう。「空」が気になる。
河原で石を積むことで墓標に見立てているのか。
「うたの日」お題
「婆娑羅(ばさら)」「門外漢」「漢詩」「詩情」「情弱」「弱火」「火の鳥」「烏龍」
きょうも一筆書きに挑戦したい。「詩情」かな。
寒すぎて寝てばっかいる。全然短歌も浮かばない。3時から映画予約しているから、今日は出来ないかもしれない。
結果
野良犬は詩情をぽとり。マーキング ぽとりぽとりとボエトリイまで
『 詩情 』 やどかり #うたの日 #tanka http://utanohi.everyday.jp/open.php?no=3185d&id=24
今日は外からでした。♪3つに❤一つ。もう止めようかと思っていたが、どうにか投稿することができました。スマホで打ったから「ボエトリイ」(ポエトリイです。)になっている。ボロボロだよ。100回まで我慢して、短歌の厳しい練習だと思って作るよ。