短歌を殺すか?人を殺すか?
『短歌のガチャポン』穂村弘
ガチャポンは当たりもあれば外れもある。短歌と呼ばれるようになった明治から(それまでの和歌から個人主義的に自立)60年代(このへんの短歌が好きだった)から2000年代(このへんの短歌にうんざり、和歌的)をすべて受け入れる度量の広さを穂村弘は持っているのかと思うが、普通の人はそうではあるまい。自分の好きな短歌が定まるに従って嫌な短歌だと短歌そのものが嫌いになってくる。主流が今の時代に置かれるとそういう短歌から排除された短歌とか考えてしまう。
一番感動したのは最初に出てきた冬のきりんの短歌だった。これは短歌という爆弾。この人はプロレスラーに転向してしまったんだよな。今の短歌界に自分の居場所が無かったのかもしれない。
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