2024年3月の読書
後半は気候変動が激しく、思うように読書は出来なかった。暇だから読書ぐらいしかやることはないのだが。『源氏物語』よりも『西行花伝』に手こずっていた。
ベスト本
『七年の最後』キム ヨンス【著】
韓国作家のオーウェル的世界の北朝鮮の詩人の物語。
『この父ありて 娘たちの歳月』梯久美子
梯久美子の本には外れがない。こういう本を書かせたら右に出るものはいないというような。
『1984』ジョージ・オーウェル
再読。やっぱ凄い本だった。
『ルバーイヤート』オマル・ハイヤーム 著、岡田 恵美子 編訳
『ルバーイヤート』は先に岩波文庫で読んでいたのだが、この平凡社ライブラリーはペルシャ語からの翻訳であり、イラン人の編集方針が末法思想というような編集になっていた。
『短歌と日本人〈1〉現代にとって短歌とは何か』
この岩波の「短歌と日本人」シリーズは面白いのは歌人以外の文学者(作詞家の阿久悠とかも)が参加しているので、幅広い知見を得られる。
『窯変 源氏物語〈4〉 花散里 須磨 明石 澪標 』橋本治
やっぱ『源氏物語』は橋本治が面白い。
『うつほ物語 ビギナーズ・クラシックス 日本の古典』 室城 秀之【編】
『源氏物語』から派生した読書だったのだが『うつほ物語』は面白い。
『オリヴィエ・ベカイユの死/呪われた家 ゾラ傑作短篇集 』
ゾラなんて過去の人かと思っていたが知らないだけだった。世界文学の奥深さ。
『源氏物語 A・ウェイリー版1』紫式部 (著),アーサー・ウェイリー(翻訳)
『源氏物語』もイギリス人が翻訳するとバロック管弦楽になるような王朝物語。
『俳句という愉しみ―句会の醍醐味』小林恭二
俳句の本というより句会の愉しみというような本。