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短歌レッスン4
テキスト穂村弘『短歌ください』
いまいちやる気が出ないのは、仮想敵の東直子がいないせいだった。テーマ「色」。
夕焼けに消えるあなたの中央線私のものにはならなかったね (森響子・女・25歳)
女の子を生んだら「響子」と名付けようと思っていたんだ。子はいまどき流行らないからと却下されたけど。
夕焼けと中央線のオレンジの色。色と出さないところが凄い。「私のものにならなかったね」が色に反射して響く。
空の青海の青にも染まっていた青い鳥追い吾溺れる やどかり
自由テーマ
好きな歌
%(パーセント)光の洪水あちこちへ車は帰る私を残して (ともい・女・23歳)
%が二人の関係性を示していると。そういえばそんなことがあったなと想い出す。ペーパードライバーだったのに車買って初デートで、あまりにも運転のことうるさく言うので、途中で降ろしてデート中止になった。それからも腐れ縁は続いて、事故とか起こしていたな。相性が悪い彼女は車乗せるもんじゃないと知った。
アントニオ猪木の捧げる一首
アントニオ猪木の卍固め見て世界は一つと信じた頃 やどかり
テーマ「数」
「日本野鳥の会」にいたという人よ わたしをかぞえたことありますか (やすたけまり・女・47歳)
女性は高齢者になると自虐的になる。若い子の短歌が一番短歌らしく感じるのはそういう年齢があるのだろうか?例えば、こんな一首。
ごろころごろ床を逃げていくビー玉のひとつひとつに想いはきらめく (むぎむぅ・女・14歳)
ビー玉できらめくなんて、この年令しかないよな。
歳重ね短歌詠むより俳句かな一首詠むごと吾若返る やどかり
テーマ「音」
深夜2時テレビはザーザー言っている僕のこころをニュースしている (ルーキーセンセーション!木下郁夫・男・23歳)
23歳からこれは心配だ。君が代でTVは消しましょう。歳取ると翌日のニュースで目覚めたりしている。
春は曙ニュースで目覚め秋を知る事件はいつもTVの向こう やどかり
今日の「うたの日」まだ調整中だった。
webダヴィンチの「短歌をください」の10月のお題が決まりました。『バス』 or 『自由詠』。がんばりましょう。