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フランスでも女性は立場が弱いのか?

『私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?』(2022年/フランス・ドイツ)監督・脚本:ジャン=ポール・サロメ 出演:イザベル・ユペール、グレゴリー・ガドゥボア、フランソワ=グザヴィエ・ドゥメゾン、イヴァン・アタル


女性組合活動家を襲った フランス原子力産業の闇
世界最大の原子力企業アレバの組合委員長モーリーンは、会社が政府と謀り、低コストの原発を作るため中国に技術供与しようとしていることを知る。内部告発した彼女に向けて、権力者側は容赦ない妨害を始める。事実をもとに実名で描かれる迫真の社会派サスペンス。

女性の労働組合の委員長が新社長と対立した為に脅迫メールとか受けてある日襲われるのだが犯人は見つからないどころか偽証罪に問われてしまう。警察側の誤審であり、犯人が結局はわからないもやもや感はあるのだが、無実だと証明する弁護士のカッコよさと主演のイザベル・ユペールの演技に惹かれる。緊張感のあるドラマだった。

警察の誤審というのは予めストーリーを描いてしまうからだろうか?かつてのレイプ事件で正しい被害者と成り得なかったというのは面白い表現だなと思った。つまりもともと反権力的な人物であるゆえに警察もそういう目でみてしまう。自首を引き出すための尋問とか、日本でもありそうだけど。そういうときにどこまで否定できるかわからないのだ。なんとも恐ろしい映画だと思うが原子力発電所の問題が複雑すぎてわかりにくいところがあった。最初に中国との密約をリークした人は殺されたのかな?女社長(元社長)は意味深な感じだったりして、原子力発電の問題は見えてこないのだが(誰が脅迫したのかも明らかにならない。通り魔的なものなのか?)

ただ警察の捜査が女性に対してはずさんすぎるんだよな。日本でもそういう感じがあるみたいだし。男社会だからか?

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