【発達凸凹】要注意「疲れた」に込められた思い
発達凸凹・不登校からの学校復帰・寄り添い続けて9年目のaoママです。
今日は「疲れた」に込められた気持ちについてです。
大人から子どもまで何気なく呟いているありふれた言葉「疲れた」。
定型発達だったらそこまで気にしなくて大丈夫な「疲れた」ですが、発達凸凹児から「疲れた」が出たら要注意です!!
発達の凸凹や自閉度にもよりますが、低学年で「疲れた」という言葉が出ること自体がそもそも高度なことなんです。
それまでは「自分が疲れている状態」だと気づかないから癇癪やパニックが多い状態にあります。
要は、疲れすぎているのに頑張りすぎてパフォーマンスが落ちているからうまくできない=イライラするんです。
精神科医の先生も「疲れた」が言えるようになると癇癪やパニックは減る傾向にあると言っていて、実際に息子も「疲れた」と言い始めてから癇癪は減りました。
では、この「疲れた」の何が要注意なのか。
発達凸凹児を育てていると「疲れた」を覚えた後ものすごく頻繁に「疲れた」を聞くようになります。
朝起きて「疲れた」。ご飯食べて「疲れた」。学校行く前に「疲れた」。学校で「疲れた」。
これは単に「疲れている」意味で使われていることもあるんですが、他の意味合いで使われることもあるんです。
「疲れた」の言葉の裏側に「体調が悪い」「めんどくさい」「ヒマだ」「問題が難しくてわからない」「教室がうるさすぎた」「食べられないものがある」「眠い」など様々な問題が隠れているんです。
なので、発達凸凹児から「疲れた」がでたら掘り下げて聞く必要があります。
最初は言葉にできないので「疲れた」という言葉がでた前後の行動からある程度予想して選択肢を与えることも有効です。
例えば算数や国語ので特定の分野で「疲れた」が出たら
「難しくて分からなかった」「問題数が多かった」「周りの音がうるさかった」どれで疲れた?と掘り下げます。
家で朝から「疲れた」が出たら「まだ眠い」「いつもより体調が悪い」「待ち時間がヒマで何すれば良いかわからない」どの疲れが近い?と掘り下げます。
問題が明確になれば対処法を一緒に考えていけるので本人だけでなく親も先生も楽になります。
毎日「疲れた」ばかり言う子どもを見ているとついつい「こっちだって疲れてるのよ!」「また疲れたばっかり言って!」と言いたくなることもあると思います。
でも発達凸凹児から「疲れた」が出た時こそチャンス!と思い、良かったら「どうしたの?何で疲れたの?」と一歩踏み込んでみてください。
「疲れた」に隠された本当の気持ちが見つかるかもしれません。