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(詩)木洩れ陽の中へ

わたしが鳥になったなら
わたしの巣は
木洩れ陽のあたる場所に作ろう

わたしが子犬になったなら
わたしのしっぽを
木洩れ陽が揺れるのにあわせて振ろう

わたしが野良猫になったなら
一日中木洩れ陽の中であくびしよう

わたしというよごれたものさえ
存在することの許された
この世界と歳月

わたしが風になったなら


わたしが帰る場所は
わたしが風になったなら

わたしはいつも
木洩れ陽の中へかえろう

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