建立900年 特別展 「中尊寺金色堂」展
2月最初の日曜日。
上野の国立博物館本館で開催中の「中尊寺金色堂」展へ行ってきました。
思い立って、美術館に行こうと調べたところ、開催中の展示の中で一番気になったのがこちらでした。
本当は絵画展に行くイメージだったのですが、これというものがなく。
私は西洋の彫刻にはさほど興味が無いのですが、仏像は好きです。
久々の上野。
上野に来る途中、わたしが乗っていた電車は沿線火災があり、止まってしまいました。
そのため降りたことの無い駅で乗り換えて、馴染みのない線を使い、乗り継いで到着。
急いでいないし、一人なので、のんびり道中も楽しみました。
エントランス付近の看板に「中尊寺金色堂展、現在混雑中」の文字。
「そうでしょうねえ」とこころの中で呟いて、気にせず入場。
小説家であり、キュレーターでもある原田マハさんの、美術館に行く時の作法を真似て、今日の服装はモノトーンに。
荷物は全てロッカーへ預けます。
手ぶらでゴー。
だけどその前に、喉がからから。
地下にある自販機でお茶を買おうと思ったら、電子マネー対応機能が故障中。
現金でしか買えない悲劇。小銭を持っていませんでした。
仕方なく、まだ何も見ていないのにミュージアムショップへ行ってブックカバーを買いました。
ちょうど欲しかったから嬉しい。
ミュージアムショップは大好きです。
ようやく落ち着いたところで特別展の会場へ入ります。
まあまあの混み具合。私は元々、全てをじっくり見るタイプでもないから、混み具合はそこまで気になりません。
一応は順番通りに目を通しながら、わたしが求めるメインは仏像。表から裏から、じっくり眺めます。
立ち姿、表情。
ついつい真似したくなる。
意外と体に力が入っている仏像を発見。
つま先が上がっていて「浮き指だなあ」とか、重心が定まっていない姿などを興味深く観察。
展示室は照明が落とされ、仏像がライトアップされて暗闇に浮かび上がっています。
ずっと仏像のそばに居たくなってしまう。
そんな、こころが穏やかになる空間。
結局、三周しました。
模型だから。しかも、みんなが写真を撮りまくるスポットなので、ここは早めに退散。
特別展を見終わったあとは常設展をゆっくり見て回りました。
常設展に来ているお客さんは、ほとんどが海外からの観光客に見えます。
それならと、私もポケットに手を突っ込んで、海外からはるばるやって来た者の視点で見て回るのが筋。
そういう気持ちで見てみると、日本画も、漆も、仏閣の装飾も、全てが「Wow……」でした。
2024.1.23~2024.4.14
上野国立博物館本館にて開催中↓
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