見出し画像

#4・完 「玉ねぎの皮を一枚ずつはがし続ける」強迫性障害を自分で終わらせた話

確認行為の頻度が少しずつ下がってきたところで、今度は日によって感情の強弱のムラがあることに気がつき始めた。私の場合は、

・仕事の日
・遠出をする日(すぐに戻れない距離)
・旅行などでしばらく留守にする時

が不安感が強く出て、確認行為がよりひどくなることが分かってきた。

仕事の日は、その日の仕事の内容によっても不安感の出方が違う。特に、憂鬱な仕事の予定が入っている日の朝は悪化する。

遠出や留守にする時は基準が「何かあってもすぐに戻れる距離かどうか」で、戻れない!と思うと悪化する。(歩いて2、3分のコンビニに行くくらいなら鍵も窓も全開で行けそう)

仕事で感じる不快な感情や留守にすることへの不安感に対してもエムレスセルフをしていくうちに、ようやく確認行為が10%くらいに落ち着いた。(戸締りについての不安と、留守にすることへの不安は同じようで少し違った)

かなり落ち着いてくる頃には不安感が湧いてきても「そうか、今日のこの仕事が嫌なんだね、ヨシヨシ」というような自分への労りの気持ちも出てくるようになった。

とりあえず、ネガティブな感情が湧いたらエムレスすれば良いと分かっている安心感もあるのだと思う。

そして、電気やエアコンを消し忘れたりする日も増えてきた。初めて電気がつけっぱなしだったのを発見した時は、結構ショックだったし「何やってるの?」と自分を責めた。その後、だんだん笑って済ませられるようになり、先日はついに何も感じなかった「つけっぱなしだったか。ふーん」という無の感じ。

少し前は玄関の鍵を閉め忘れて出勤してしまっていた。帰宅した時はさすがに冷や汗をかいたが、幸い特に何も異常はなかった。

そんなことで今でも日によっては、多少の確認行為が出る時はあるが、日常生活に支障をきたすほどでもなく、続くようならエムレスをして次に同じ状況が来ても同じパターンを繰り返さないようにしている。

これを書いているのをきっかけにまた自分の行動を見直しているので、確認行為の残りの10%を3%くらいにはするつもり。全く何も気にしなさすぎというのも生活する上で良くないと思うので。

そして確認行為が減っていく過程で、確認行為をしてしまう裏に恐れがあることにも段々と気づいていった。それが全てなのかは分からないけど、1つは確実に幼少期からの家族との関係で、それを癒す(要はエムレスする)ことで色んなことの流れが良くなって行っている最中である。

今現在の状況はこんなところ。


今の状態から振り返ると、エムレスを習って取り組み始めたにしても、強迫性障害が終わったと言えるまでにはだいぶ長く時間がかかった感じがある。

毎日欠かさず根気良くエムレスをしていた訳ではなく、気になった時に集中的にやって、以前より改善したらやらなくなって…を繰り返していたので、なんだかんだ初めてのセッションを受けてから10%くらいに落ち着くまでに1年くらいかかったかもしれない。

今の私が自分の私にアドバイスするなら「一人で頑張ろうとしないで、あともう2回くらいセッションお願いしたらもっと早くラクになれたのに…」だけど、自分で乗り越えることが出来たという経験がここで書けたからそれで良いことにする。

今、施術士になっている立場からすると、集中的に2〜5回位セッションを受けることをお勧めします。

もちろん、個人差があるので、それぞれ必要なセッション回数・かかる期間は違うけど、早ければ1ヶ月〜2・3ヶ月でかなり改善すると思われます。


施術をする方になってみて気づいたのは、強迫性障害と言われていなくても、大なり小なり意外とこの「確認行為」で悩んでいる人には結構よく出会うということ。

なので実はこれで困っている人が相当数いるのではないかと、それで書くことにしました。匿名にしても自分のことを洗いざらい書くのは少し勇気がいったけど。ここに辿りついて治したいと思う人には克服に1年もかけて欲しくないな。

ここ数年ずっと思っていることがあって。日本は体のこと関してはみんな病院・整体・ジムなどに行くのに、心のことはどうして自分で解決しなきゃいけないとか、人に頼んじゃいけない風潮があるんだろうって。

みんな、もっと気楽にセラピー頼んだら良いと思います。って言ってる私がもっと動かないとね。とりあえず2025年になる前に書けて良かった。

必要な人に届くことを願って、おしまい。




いいなと思ったら応援しよう!