#3 「一生使えるお守りを教わる」 強迫性障害を自分で終わらせた話
セッションを2回受けてから、50%くらいの戸締り確認行為が無くなり、残りの50%が残ったまま更に数ヶ月経った頃、施術士さんからエムレス・セルフセミナーを開催するという連絡が来た。
自分でエムレスをする方法を教えてくれるセミナーで、嫌な感情が湧いた時に自分で解決することが出来るようになるということだった。
嫌な感情が湧いているイマが辛いわけで、それを解決出来るなら!!と速攻で申し込んだ。
セミナーでは、感情が湧き上がる仕組みの科学的説明から、最後はエムレスセルフのやり方を教えてもらえる。(エムレスのメソッドは脳科学がベースになっている)
正直言って、科学的な話は当時の私には難しくてそのセミナー内では理解しきれなかったのだか、とにかくエムレスのやり方を覚えて次の日から嫌な感情が湧くたびに何回もエムレスした。
エムレスセルフはお守りよりずっと実用的なお守りだと思った。
実は別の確認行為でも悩んでいて、仕事でお客様に手紙を送る時に宛先の住所を何回も確認して、なかなか投函出来なかったり、メールの誤字脱字を何回も確認していつまで経っても送信できないということにも悩んでいたので、そこから手をつけた気がする。
自分も今は施術士側になって、セルフセミナーを開催できる立場になったので、感情に関して一番言及しておきたいことと言えば、
感情が湧いた時には必ずセットで身体感覚が出てきているということ。むしろ順番は身体感覚のほうが先で、それを察知した脳が感情が湧いていると認識するということです。
つまりは、何か自分にとって嫌な場面に遭遇したときに、
怒ったから頭に血が昇ったのではなく、
緊張したから心臓がドキドキするのではなく、
私たちは、
頭に血が昇ったから怒り、
心臓がドキドキし出したから緊張する
という仕組みなのだと。そこはたくさんの人に切に知っていただきたい。
よく感情をコントロールするには…とか言うけれど、自分の意思とは関係なく、身体感覚が出てきてしまっている以上、勝手に感情は湧いてきてしまうので、
エムレス施術士に言わせると感情のコントロールは不可能です。なので、コントロールすることは諦めたほうが気がラクです。
エムレスは嫌な感情が湧いている時に出ている身体感覚が自然に落ち着くのを待っていることで、
次に同じような場面に遭遇した時に、同じ嫌な感情を感じにくくなるという「感情解決」をします。(すっかり無くなってしまう場合もある)
こうして、毎日毎日色んな確認行為で湧く感情に対してエムレスしまくっているうちに、上手く行った時と行かなかった時はあったものの、体感で50%が40%、30%、、と徐々に減っていった。
ある日突然、解放されたような感じではなく、「あれ?そういえば今日はなんだかスムーズに家を出れちゃったな」と狐につままれるような感じだった。