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困ったときどうする?【心理学】

どうも、あおきです。医学部でコミュニケーション教育と心理学教育を行っている研究者兼心理カウンセラーです。今回は「困ったときどうする?」というテーマについて、問題解決の方法を通じて考えてみたいと思います。

困ったとき、私たちはどう感じるでしょうか。焦り、不安、あるいは自分を責める気持ち。これらは多くの人が経験する普遍的な感情です。でも、そういった気持ちにどう対応するかによって、状況を好転させることも、逆にさらに悪化させることもあります。だからこそ、困難な状況に直面したときには、問題を冷静に解決していく方法を身につけることが重要です。

問題解決の方法は、まず問題を明確化することから始まります。ここでのポイントは、「何が問題なのか」を具体的にすることです。

たとえば、「仕事が忙しすぎてつらい」という漠然とした問題ではなく、「タスクが多すぎて優先順位がつけられない」や「締切が重なっているのでストレスを感じる」といった形で、明確な課題を定義します。問題を具体的に捉えることで、次の行動が見えやすくなるのです。

次に、目標を設定します。

これは「この問題を解決することでどのような状態を目指すのか」を考えるステップです。たとえば、「仕事の効率を上げたい」「ストレスを軽減したい」など、具体的で達成可能な目標を立てます。この目標があることで、解決策を考える方向性が明確になります。

その後、解決策をできるだけ多く挙げるアイデア出しを行います。

ここでは、可能性を広げることを意識しましょう。たとえば、「仕事の優先順位をリスト化する」「同僚に相談してサポートを得る」「上司に業務の進め方についてアドバイスをもらう」など、大小さまざまな解決策を考えます。この段階では「できるかどうか」を気にせずに、とにかく思いつく限り挙げてみるのがポイントです。

次に、それらの解決策の中から、最も実行しやすく効果的なものを選びます。このとき、実行可能性や効果の大きさ、リソースの必要性などを基準に評価します。

たとえば、「タスクをリスト化するのは簡単にできそうだから優先的にやってみよう」や「同僚に相談するのは少しハードルが高いけど、試す価値があるかもしれない」といった形で選択します。

選んだ解決策を基に、具体的な行動計画を立てます。

この計画はできるだけ細かく、実行可能な形にするのがコツです。たとえば、「今日中にタスク管理アプリをダウンロードして、明日から使い始める」や「週末に同僚とランチをする機会を作って、悩みを相談する」といった形です。計画を具体化することで、行動に移しやすくなります。

計画ができたら、次は実行に移ります。

実行する際には、途中でうまくいかなくても気にしすぎず、「試しながら進める」くらいの気持ちで取り組むのが大事です。問題解決は完璧を目指すものではなく、少しずつ状況を改善していくプロセスです。

最後に、実行した結果を評価し、フィードバックを得るステップです。

「どの解決策がうまくいったか」「どこを改善すればさらに良くなるか」を振り返り、次の行動に活かします。これを繰り返すことで、問題解決のスキルが磨かれていきます。

困ったときに私たちがどのように感じ、どんな行動をとるかは、人それぞれです。でも、問題解決の方法を知っているだけで、そのときの対応が大きく変わります。

問題に圧倒されるのではなく、それを小さなステップに分けて、一つずつ解決していく。そうすることで、自分の力で状況を変えられるという自信が生まれます。

もし今、何か困難な状況に直面しているなら、一度立ち止まって「これはどんな問題なのか」と考えてみてください。そして、小さな一歩を踏み出す行動をしてみましょう。解決策は意外と身近にあるかもしれません。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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