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どうやったらじぶんのホンネに気づけるだろう?

どうも、あおきです。医学部でコミュニケーション教育と心理学教育を行っている研究者兼心理カウンセラーです。

今日は「自分の本音に気づく方法」について話していきます。自分の気持ちに正直でいることは大切ですが、意外と本音に気づけていないことも多いものです。むしろ、「気づかないふりをしているけど、実はずっと気にかかっている」ということが、メンタルに大きな負担をかけている場合もあります。

たとえば、職場や学校で「別に気にしてない」と思っていた出来事が、ふとした瞬間に頭をよぎることはありませんか?人間関係の些細なやりとりや、自分に向けられたちょっとした言葉が、表面的には気にしていないつもりでも、実は心の奥で引っかかっていることがあります。

こうした「気づかないふりをしている感情」は、放置するとじわじわと心の負担になり、気づかないうちにストレスとして蓄積されてしまうのです。

なぜ本音に気づけないのかというと、それは私たちの心が「防衛」しているからです。言い換えると、本音に気づくことが、場合によっては苦しいからです。

たとえば、「本当はこの仕事が嫌だ」「あの人の言葉が傷ついた」と認めると、次にどうするかを考えなければならなくなる。現状を変えるのはエネルギーがいるし、時には大きな決断を迫られることもある。

だからこそ、無意識のうちに「気づかないふり」をしてしまうのです。

ただ、この「気づかないふり」には副作用があります。心の奥に抑え込んだ本音は、完全に消えるわけではなく、形を変えて現れてくる。

たとえば、なんとなく疲れやすい、集中できない、気分が落ち込む、といった状態が続くことがあります。これは、無意識のうちに抱えている感情が、心理的な負担として影響を及ぼしている可能性があるのです。

では、どうすれば自分の本音に気づけるのか?一つの方法は、普段の行動や思考のパターンを振り返ることです。

たとえば、「最近何に対してモヤモヤした?」「人の言葉に対してイラっとしたことは?」と自分に問いかけてみると、本音のヒントが見えてくることがあります。表面的には「まあいいか」と思っていたことも、実は深く気にしている可能性があります。そういうときに、「これは自分にとってどんな意味があるのか?」と掘り下げてみると、本音が少しずつ見えてくるものです。

また、日常のちょっとした違和感に目を向けるのも大事です。「本当はこうしたかったのに」「なんか違和感がある」という感覚は、自分の本音が隠れているサインです。

こうした違和感を軽視せず、少しずつ言語化していくことで、自分の気持ちが整理されていきます。

もう一つの方法は、「もし今すべて自由だったら、自分はどうしたいか?」と考えてみること。制約や周囲の目を気にせず、純粋に「自分が本当にやりたいこと」を思い浮かべてみると、普段見えなくなっていた本音が浮かび上がってくることがあります。

もちろん、現実には制約があるけれど、それでも「本当はこう思っていたんだな」と気づくだけで、心の負担が軽くなることもあります。

今回は、自分の本音に気づくことの重要性と、その方法についてお話ししました。私たちは時に、自分の気持ちを押し込めてしまうことがありますが、それが無意識のストレスになってしまうことも少なくありません。

本音に気づくことは、今の自分にとって何が大切なのかを知るための第一歩です。無理に答えを出さなくても、「ああ、こう思っていたんだな」と気づくだけでも、心が軽くなることがあります。あなたが自分の本音を大切にし、心の負担を少しでも減らせるよう、心から応援しています。

それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!

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